『フライの雑誌』第107号(2015年12月25日発行)
編集後記
●今号の「芦ノ湖特集」は野津昌生さんの大力作です。来春と初夏は芦ノ湖詣での予感です。サクラマス、ブラウントラウト…。芦ノ湖ならではのマスたちに会いたいです。
●12月初旬に島崎憲司郎さんのスタジオへ行ってきました。まさに「シマザキの海」に溺れてきました。憲司郎さんがギアを切り替えました。記事をどうぞ。
●今号でカブラー斉藤(斉藤良文)さんが東電原発事故による湖の放射能汚染被害について触れています。斉藤さんが記事中で書いている通り、漁協(住民)は原発事故の完全な被害者で、たいへん苦しんでいます。原発事故が釣りに与えた影響の全ての責任は東電、国の原発政策にあります。その認識はもちろん斉藤さんも共有していて、この期に及んで原発を再稼動させようとする国の姿勢に憤っています。
●タバコのブレンダーは休み時間に自分のタバコで一服するといいますが、釣り雑誌の編集者は締切に追いつめられると釣り場へ逃げます。
●新刊『山と河が僕の仕事場』(牧浩之著)が完成しました。おかげさまで大変好評です。今の時代に色んな角度からマッチしたのだと思います。「これだ!」と思って世の中へ送り出した本が読者を得るならそれ以上の幸せがあるでしょうか。 (堀内)
皆さまどうぞよいお年を。