釣り人でありながら東京に暮らしていてよかったと思える数少ない利点のひとつに、プロレスの聖地、後楽園ホールへいつでも行けることがある。よって今日は後楽園ホールで女子プロレス観戦。実は私は昨日まで北海道のオホーツクで海サケを追いかけていたのに、こんなことでは生まれた川へがんばって帰ってきたサケになんだか申し訳ない気がする。サケすまん。
NEO(旧新日本女子プロレス)は旗揚げ戦からしばらく注目していたのだが、今日はじつに5年ぶりの生観戦だ。この間に様相はずいぶん変わった。チャパリータASARI及び椎名由香の引退はもとより、田村欣子のタムラ様化、宮崎有妃のでぶ化、さらには井上京子の妊娠(!)。女子プロレスの流れは絶えずしてしかも元の女子プロにあらず。
女子プロ浦島太郎状態の私にとって、所属選手ではないが浜田文子の巨大化も衝撃的だった。言わずとしれたグラン浜田の娘、スタイル抜群の美少女として鮮烈デビューした文子である。しかし今日久しぶりに見た浜田文子は、縦横共に冷蔵庫化していて、昔日の面影はどこにもない。親父が親父だし姉のソチ浜田の体型からして、ちょっとやばいかなと昔から思ってはいたのだけど、やっぱりな。
本日のメインは、絶対王者タムラ様vs.未完のフューチャーエース松尾永遠の二冠タイトルマッチ。どうせ勝てるわけないという下馬評をひっくり返し、見事松尾選手が二冠王となった。これは事件である。試合後の松尾選手のマイク:「今日は勝てましたが、まだまだベルトがふさわしい選手とは思っていません。これからいろんな選手と防衛戦をして、ベルトが似合う選手になります」。試合内容が今ひとつだったこともあり、今後の伸びしろが期待される若手選手として、勘所を押さえた最高のマイクだった。
こういうクレバーな若手が前面にどんどん出てくるようになれば、ここ数年どん底の沈滞状態にあった女子プロレス文化の復権もあり得るはずだ。女子プロこれから来るね。渓流が禁漁になったらまたちょっとホール巡礼でも復活させようかと思う。
追伸。「田村で金、谷でも金、ママでも金」と高らかに言い放った柔道選手が、その言葉通りに金メダルをとった。ああ恥ずかしい。この人は本当に放置させてもらっていいですか。応援するべきは塚田選手の人生だろう。