身近な池や沼になにを求めるか|井の頭公園池、別所沼かいぼりに思う

在来魚1100匹放流 「かいぼり」終えたさいたまの別所沼

水質改善のために、八十七年ぶりに「かいぼり」が実施されたさいたま市南区の別所沼で十四、十五の両日、三月末から水槽で一時的に保管されていたヘラブナやコイなどの在来魚約千百匹が放流された。作業員の手から放たれた魚たちは、約二カ月ぶりにすみかに戻った。…ブルーギルなどの外来魚は処分し、在来魚は水槽に移した。

別所沼のかいぼりその後。捕獲したヘラブナ、コイを「在来魚」のくくりで沼に戻したそうだ。東京新聞は、在来魚だとか外来魚だとか、生物多様性だとか環境保全だとかの意味合いを、分かっていなくて書いている。

それはそれとして、ヘラもコイも「在来魚」じゃないじゃん、それっておかしいよね、と批判するのは簡単。原理主義者さんはそこまでで終わり。じゃあ、身近な沼にはいったいどんな生き物がいればいいと思う? の議論へ進めたい。

大切なのは、別所沼も井の頭公園の池も、人跡未踏の生き物たちのサンクチュアリではないということ。

目くじらたてて「あれはいい、これはダメ」と決めつけるより、網もった子どもがどろんこになって魚を追いかけたり、釣り糸たれたりできる沼や池が身近にあった方が、楽しい社会になると思いませんか?

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