釣りのプロとは何か。

釣りの初心者さんと一緒に釣りへ行って、「ガイド」だの「個人レッスン」だの「釣りツアー」だのの名目でお足をいただいている、釣りギョウカイの自称有名人たちの行状を、最近ちらほらと耳にする。前からそういう人はいたが、ここにきてあからさまになってきた。

やりとりされているのは、ちょっとでも釣りをやっている人間から見れば、不当に高額な金額だ。需要があって成り立ってるのなら別に構わない。でもそのうち問題になるかもしれない。観察している。

釣りギョウカイが不景気できついのは分かるが、釣りで他人様からカネをとる意味を、有名人さんたちは考えた方がいい。大きなお世話だろうけど。

下の第76号の表紙写真は、イエローストーンの釣りガイドの後ろ姿。バックパッキングでしか行けない、動物だらけの山奥の湖へ連れて行ってもらった。彼の釣りはきわめて雑で、客商売とは思えないほど愛想もまったくなかった。だがゲストの安全を守る責任感だけはプロだった。

イエローストーンの釣りガイドの後ろ姿。山の湖へ連れて行ってもらった。釣りそのものはそれほど上手ではなかったが、ゲストの安全への責任感には見上げたものがあった。
第76号特集◎スペイキャストは使えるか。Shall We Speycast?