昨夜、昼は「リーブ21」の猛烈社長の下で、うだつの上がらない営業マンとして馬車馬のように働き、夜は魔裟斗からキックボクシングの猛特訓を受けている、つらいつらい夢を見た。発毛の営業に走り回って疲れている足腰に、魔裟斗がニヤニヤしながら、さかんに蹴りを入れてくるので、腹が立つこと限りない。でも実力が違いすぎるから「押怒!」と耐える。しかも私が一ヶ月後に対戦しようとしている相手は魔裟斗の弟である。わけが分からない設定だが、ストーリーには起承転結がしっかりあって、我ながらちょっと泣けるエピソードも挿入されており、都合3時間はくだらない大長編だった。貴重な睡眠時間を無駄にした。
ということで、格闘技関係のサイトを2つ紹介。
広田さくらの 特別コラム
元ガイア所属の女子プロレスラー、広田さくらさんのコラム。久々更新の今回も独自の広田ワールドを展開している。やばめなプロレスマニアならではの、ツボを押さえた文章だ。ことに彼女は長与千種の大ファンなので、長与絡みの記述になるとペンが走る。レスラー引退後は舞台役者として活躍中の彼女は、自分の立ち位置を常に把握できるのだろう。元WWE所属で今はハッスルに出ているTAJIRI選手の文章にも、同様の洗練さがある。釣りの世界には内向きのマニアは多いが、外向きにのりつつのれる方は少ない。こんな書き手が『フライの雑誌』にもほしい。
ターザンカフェ
元週刊プロレス編集長のターザン山本氏による連載コラム。いったいこの人のコラムは基本的に面白くないが、年始更新の最新回は、品位はともかく、ターザンは本当に年末の「秋山VS三崎戦」に苛ついたのだなと思わせられる勢いがあった。自らPRするところによれば「実践文章講座」というターザン主催の文章教室があるとのこと。書き手がみんなミニ・ターザンを目指していたような、昔の週刊プロレス読者欄の異様な雰囲気を思い出して、ちょっとなつかしい。