『フライの雑誌』に〈悩まないフライマンたちへ〉を長期人気連載中の、鹿児島「夢や」の中馬(ちゅうまん)達雄さんのフライキャスティング。
ロッド#12、ラインはショートヘッドのWF#12。船の上からのシイラ釣りを想定。体重移動を抑えたフォルスキャストなしのバックキャスト一発でフルラインが出ています。リールが〝チー〟と鳴いてます。ご本人曰く「3投目なんかまるで失敗キャスト。フォワードのタイミングが早い。お恥ずかしい」とのこと。
フォルスキャストが多ければ多いほど、魚を警戒させ、トラブルも多くなります。フライフィッシャーの腕はフォルスキャストの回数を見れば一目瞭然です。何回も無意味にフォルスキャストを繰り返しているフライフィッシャーほど、へたくそと思って間違いはありません。
「フライロッドというのは一往復だけのキャストのために、設計されるべきものなんだ」と、ボブ・サマーズも言っています。
ちなみに『フライの雑誌』次号第97号の中馬さんの連載は、いつもの3倍増しのド迫力です。必読。