[現代はバンブーロッドの黄金期である。]

竹竿を扱った本は、国内でも過去に何冊か出ていますが、米国でスタンダードとされるアクションの解説や、かの地での大量生産品の歴史に触れた本は、今まであまりなかったんじゃないかと思います。

それだけでも興味深いけど、単なる翻訳本に終わらず、そこから発展して「我々が現代の日本でどんな竿でどんな釣りをするのか」を考えさせてくれる内容になってるのがニクい。…

自分の楽しみのためなら、どんな実験的なことだってどんどんやってみれば良い。
それを個人レベルで出来るのが竹竿の良い所。

この本は、この先何度も読み返すことになりそうです。

「Rise Ring @ Iwate」さんより

すてきな書評をありがとうございました。

そもそも竹竿(バンブーロッド)は一部のエキスパートの特別な道具ではありません。1950年代の米国では各地に勃興したプロダクション・メーカーの数々がバンブーロッドの礎を築きました。そうして現代に至るまでバンブーロッド文化は、市井の釣り人の日々の楽しみへ寄り添うことを軸として、成長してきました。

日本ではなぜか、バンブーロッドは鼻持ちならないブランド志向や、スノビッシュな釣り人の自己演出のアイテムとして紹介されることが多かったようです。うへえ、それってどうなの、そんなの今どきこっ恥ずかしくないかい。というのが『バンブーロッド教書』へ小社編集部が託した裏側の主題です。

今やバンブーロッドは世界中に広まっている。
現代はバンブーロッドの黄金期である。

(『バンブーロッド教書』のオビより)

いまは質の高いバンブーロッドを気軽に選んで入手できる時代です。バンブーロッドを持って釣り場へ行きましょう。きっともっとフライフィッシングが楽しくなります。

『フライの雑誌』次号第101号では、独特なのか、そうでないのか、〝バンブーロッドのキャスティング〟について記事を組む予定です。乞うご期待。

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