[3・11から考える 釣りと環境]シンポジウム 2014年2月9日開催

2013年3月、『淡水魚の放射能』を通じて新しい釣り人のつながりができたことを、本欄で報告した。その際に知り合うことのできた渓流釣り師とそのお仲間が中心となって、来年2014年2月9日(日)、都内石神井公園近くの会場において[3・11から考える 釣りと環境]と題したシンポジウムを開催する。ご紹介します。

釣り人も行政も漁協も 「このままじゃ 共倒れだべ」

東電福島原発事故から今年の3月11日で丸3年を迎えようとしています。原発事故は、多くの人々の故郷や住まい・生活を奪い、まだ15万人近くが慣れない土地で暮らしていると聞いています。

放射性物質は、私たち釣り人が遊びのフィールドとしていた野山も汚し、その被害は福島県外にも及び、深刻さは拡大されています。中でもイワナやヤマメ、ワカサギなど内水面の魚たちへの影響は深刻で、国の基準値を超える河川・湖沼が増え続けています。先の見通しがまったく立たない中、「このままじゃ釣り人も漁協も共倒れだ」との声が各方面から上がっています。

そこで、私たちは「いったい現状はどうなっているのか」「これからどうすればよいのか」、専門家の意見も交えて、率直に気軽に語り合える場を設けてみました。ぜひ、積極的にご参加いただきますようご案内致します。


[3・11から考える 釣りと環境]シンポジウム

2014年2月9日 午後1時~5時
於:石神井公園区民交流センター

最寄り駅:西武池袋線石神井公園駅・北口前(電話 03-5910-3451)

主催の「福島県で釣りを楽しむ会」さんは、福島県川内村と連携して木戸川流域で放射性物質調査を兼ねた釣りイベントを開いて、各メディアにもとりあげられた。釣り人からみた放射能汚染の問題へ積極的にとりくんでいらっしゃる渓流釣り師の集まりだ。今回のシンポジウムでも、肩のこらない、明るい釣りの未来を見通すための話し合いがもたれるはずだ。

シンポジウムへの賛同者をみると、『フライの雑誌』へも以前ご登場いただいたテンカラ釣り師の瀬畑雄三さん、月刊つり人の山根編集長のお名前も見える。筆者(堀内)も賛同させていただいた。当日のシンポジウムにも参加予定です。(堀内正徳)

[3・11から考える 釣りと環境]シンポジウム
[3・11から考える 釣りと環境]シンポジウム

『淡水魚の放射能 川と湖の魚たちにいま何が起きているのか』(水口憲哉=著)
『淡水魚の放射能 川と湖の魚たちにいま何が起きているのか』(水口憲哉=著/フライの雑誌社刊)

上記のいきさつについては『葛西善蔵と釣りがしたい』にも書いた。
上記のいきさつについては『葛西善蔵と釣りがしたい』にも書いた。