成績のいい営業マンみたいなプロレスラーには萌えない。

そういえば今年は新日本プロレスの、毎年恒例のお祭りプロレス、1.4東京ドーム大会へ行ったのだった。まさか自分が「イッテン・ヨン」に行くような人間になるとは。「1.4へ行ったんだー、」と15年前のわたしに言っても、信じないだろう。

新日本プロレスは、現代の日本で一人勝ち状態にあるプロレス団体だ。その新日本の、年に一度のドメジャーなイベントが「1.4」だ。今年の入場者数は35000人超。35000人ですよ。

わたしはこれまでの人生であえて路地裏や穴ぼこ、コブ斜面ばかりをえらんで歩いてきた。自分の進む先に間違って明るい光が見えれば、あたふたと避けるようにして生きてきた。それがこんな自分の処世術であると思ってきた。

しかし今年、わたしは華やかさ満点の1.4へ、脳天気に、わが子の手を引いて、しかも当日券でのこのこと出かけて行った。おっさんになって気力が萎えたか。

今年1.4に行ったことを堕落とみるか、あるいは、勝ち馬に乗る体質改善ができたとみるか。それ次第でわたしの後人生の、お財布の重さが左右される。って、そんなことはない。

興行のなかみについて。

浜口ジム出身の内藤選手はいいアスリートだと思うが、バケモノ感はまったくない。わたしがプロレスラーに求めているのは、まさにそのバケモノ感である。成績のいい営業マンみたいなプロレスラーには萌えない。内藤選手にはもう一皮も二皮もむけてほしい。

棚橋選手はいいアスリートでありつつ、バケモノでもある。2002年、棚橋選手は女に背中から刺されて失血死寸前になった。たとえ学生プロレス出身であっても、いったん死んで生き返った男はつよい。浜口ジム出身の内藤選手でも、心がけ次第でなんとかなるはずだ。女に刺されろとは言わないが。

棚橋×中邑メインのゲストに、マーティ・フリードマン登場。棚橋勝って興行もハッピーエンド。

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