新刊『文豪たちの釣旅』大岡玲著について、
〝『文豪たちの釣旅』っていうから、文豪たちの書いた釣り関係の作品のアンソロジーかと思ってました。〟
という読者さんからの声が届きました。そこで小社サイトの内容紹介文をすこし変更しました。
【内容紹介】
こんな時代にゃ、釣りが必要だ。日本の文豪14人が描いた釣りと旅の作品の舞台を、〝へなちょこ釣人〟を自認する大岡玲さんがみずから釣竿を手にめぐり歩きます。楽しい旅路の端々に、ふと一抹の切なさが顔をのぞかせるとき、釣りに心ひかれた文豪たちの後ろすがたが見えてきます。こんな時代を生きるひとの心をうるおす、〝朝露の一滴〟となりますように。 (編集部から)【この本に登場する文豪たち】
開高健 幸田露伴 井伏鱒二 坂口安吾 戸川幸夫
岡倉天心 福田蘭童 山本周五郎 佐々木栄松 中村星湖
立原正秋 尾崎一雄 森下雨村 池波正太郎
大岡さんには〝へなちょこ〟ぶりを強調してしまうことになって申しわけないですが、これなら誤解はないと思います。同じ読者さんからは先につづけて
〝アンソロジーかと思ってたけどそうじゃなくて、もっとずっとおもしろかった。ほんとうにいい本ですね。〟
という感想をいただいたことも申し添えておきます。ちなみに清々しさあふれる〝朝露の一滴〟とは大岡さんが書いてくださった味わい深い〈あとがき〉からの引用です。