2017年春、中禅寺湖のヒメマス持ち帰り解禁へ。

下野新聞さんから速報

中禅寺湖のヒメマス持ち帰り解禁へ
2017年春に6季ぶり、県が漁協と調整

 中禅寺湖漁協に魚の採捕自粛を要請している県が、特産ヒメマスの規制解除に向けて漁協と調整する方針を固めたことが19日、関係者への取材で分かった。 
 …来春の新シーズン到来と共に、「湖の象徴」と呼ばれるヒメマスの持ち出しが6季ぶりに再開する公算が大きくなった。
 プランクトンが主食のヒメマスは、魚を餌とする他のマス類と比べてセシウム濃度が低い傾向にある。国が規制解除を容認する目安は、結果が「50ベクレルを安定的に下回る」こととされる。今年4~9月に検査した65検体は、30~58ベクレルの間で推移し、50ベクレルを超えたのは5検体に留まった。
 大型マス類のレイクトラウトやブラウントラウトなどは濃度が高止まりしており、今後も規制は続く。
下野新聞 10月20日

ヒメマスの持ち帰り規制の解除により、中禅寺湖での釣りの自由度が改善される。まだヒメマスだけの解除とはいえ、漁協・観光業をはじめとする地元関係者の方々の安堵はいかばかりか。魚種別での採捕規制の検討を、関係者が栃木県行政へ交渉してきた結果でもあろう。釣り人もうれしい。

よかった。

原発事故による放射能汚染の原因をつくった東京電力の経営陣、ならびに原発政策を推進してきた政治家は、いまだ誰も責任をとっていない。責任などとれるものでもない。

自然が人間に与えてくれる恵みと、それを人間の手で汚染する罪深さを、釣り人はよく知っている。原発を再稼働させてはいけないと言い続けよう。

あんなものは釣り人の人生にはいらない。

追記:栃木県が正式発表。

平成24年3月8日付けで、県が行った下記の区域の「ヒメマス」における解禁延期要請については、放射性物質モニタリング検査の結果、安定的に基準値を下回ったことから、本日、解禁延期要請を解除しました。なお、ニジマス及びブラウントラウトについては、解禁延期要請を継続しています。
栃木県生産振興課 10.20

・・・・・・・・

> 「今こそ原発再稼働を!」(米山隆一 2012)

・・・・・・・

※ 10.14現在、中禅寺湖のヒメマスが35ベクレル/kg〜54ベクレル/kgのレベルで放射能に汚染されているのは事実だ。(栃木県農政部発表) 東京電力福島原発事故より以前では考えられない高濃度の放射能汚染である。1954年のビキニ水爆実験で汚染され、日本で水揚げされた〈水爆マグロ〉は10ベクレル/kgでも廃棄された。

下野新聞 10.20
下野新聞 10.20
栃木県農政部 10.14
栃木県農政部 10.14
フライの雑誌-第109号|発言! 最近の[外来生物行政]にもの申す
フライの雑誌-第109号|釣り人の視点から考えたもっと愉しい釣り、人と自然との新しい関係をご提案します。

55f45f73376623c545c5d7bb1504d0e71

『淡水魚の放射能 川と湖の魚たちにいま何が起きているのか』(水口憲哉=著/フライの雑誌社刊)
『淡水魚の放射能 川と湖の魚たちにいま何が起きているのか』(水口憲哉=著/フライの雑誌社刊)