今月、河口湖の畔に大型のショッピングモールが新規オープンした。
つい三ヶ月ほど前まで、砂利引きの駐車場だったり、畑だったりした土地だ。
そこを開発業者が掘り返して、コンクリートを打って、観光客用のショッピングモールに仕立てた。
敷地の中にどこからか水を引いてきて、人工水路をつくった。そして看板を立てた。
「ほとりの小川で探せる 絶滅危惧種」。
ごていねいに、日本語の他に中国語と英語でも書いてある。「Endangered species you can search on the river.」だそうだ。臆面もない。
こういうのを、えせエコ商売という。
看板でもパンフレットでも「探せる」「探せる」とあんまりしつこく主張しているので、よくよく水路の地べたを這いずって探してみると、昭和の20円ガチャガチャで出てきたような「絶滅危惧種のオブジェ」がそこらへんに転がっていました、というのがオチ。なんかこういうの腹たつ。オブジェなんかじゃなくて大事なのはホンモノの自然環境を保全することでしょうに、と思うのは生き物好きの難くせでしょうか。