アラスカ流・ベアーサバイバル「人的被害は年に2、3件」

アラスカでの人的被害は年に2、3件

アラスカでのアウトドア・アクティビティはベアーカントリーと呼ばれるクマの生息地域での行動が大前提になっている。しかしそのため特に行動が制限されることはない。今まで目撃情報があったり、クマが捕食行動の可能性のあるフィッシングスポットなどには、「あなたの今いるところはクマの生息圏なので注意してください!」と必ず立て看板がある。

サーモンは太古の昔からクマの食料であった。人間がフィッシングしているのはその餌を奪う行為。だから注意して当然、クマには敬意を払いなさい、という大前提がある。それがアラスカのフィッシング。 …

もしサーモンが釣り鉤にかかってファイトの途中にベアーが近くに現れたら、ラインを切ってサーモンをリリースしなければいけない。一度フィッシャマンの捕ったサーモンの味を覚えてしまったベアーは、再度フィッシャーマンを襲う習性が身についてしまうからだ。

何度か経験したが、足場の悪い川岸で釣ったサーモンを抱えてクマから逃げるのは恐怖の極み。クマの届かない川の真中へ捨てて逃げるしかない。しかし多くのフィッシャーマンはせっかく釣ったサーモンは未練があって捨てられない。クマの欲しいのはサーモンであって貴方ではないことがラッキーなことと認識しよう。…

アラスカ流・ベアーサバイバル
現代アラスカ・フライフィッシング事情 7

ウッディ小林(アンカレッジ在住/フィッシング&ハンティング・ガイド/写真も)
『フライの雑誌』第109号より

『フライの雑誌』第109号より
『フライの雑誌』第 109号: 大特集◎カモ尻(CDC)大全 CDC来日30周年記念|知られざる真実と日米欧の最新事情、よく釣れるフライパターン/新連載「魚の性格」近藤雅之/豪華連載陣/シマザキフライズ with CDC 2016 島崎憲司郎 CDC新時代への扉をノックする。
『フライの雑誌』第 109号: 大特集◎カモ尻(CDC)大全 CDC来日30周年記念|知られざる真実と日米欧の最新事情、よく釣れるフライパターン/新連載「魚の性格」近藤雅之/シマザキフライズ with CDC 2016 島崎憲司郎 CDCシナモン・アント2016/M&Cバリアント2016/スパース・アイカザイム2016/マシュマロ メガクリケット2016/CDCパラシュート2016/マシュマロ バザー 2016/アイカザイム2016 Marshmallow Mega Criket 2016/Marshmallow Buzzer 2016/IKAZAYIM 2016 CDC新時代への扉をノックする。
第111号(2017)よく釣れる隣人のシマザキフライズ とにかく釣れる。楽しく釣れる。Shimazaki Flies すぐ役に立つシマザキフライの実例たっぷり保存版! Amazonさんに在庫があります。マシュマロ、バックファイヤーダン、クロスオーストリッチ、アイカザイムなどシマザキフライ関連掲載記事のバックナンバーは111号にまとめました。ずっと品切れだったのに今ごろ大量追加。それが密林のやり方か。保存版です。まだの方ぜひお手にどうぞ。
『葛西善蔵と釣りがしたい』-人生を投げないための一冊 堀内正徳=著
(『フライの雑誌』編集人)
ISBN 978-4-939003-55-4
B6判 184ページ / 本体1,500円
「友の会」会員は税込540円
『水生昆虫アルバム  A FLY FISHER’S VIEW』島崎憲司郎(文・写真・イラスト) 1997年初版、2000年第2版2刷、2005年に新装版。フライフィッシングの世界観を変えたといわれる古典。