多摩川のオイカワ釣り用に巻いた。伝承ハヤ毛鉤と西洋毛鉤のハイブリッド。カラス、ホタル、清姫、青胴などの私家版。クイルボディを巻くのは楽しい。どれもハックルちょっと長めだけど気にしないで。
金玉の代わりにビーズ、金タグの代わりにヴィーヴァススレッド、赤クイルを一巻き入れる代わりにストレッチボディなど、合理性を勘案してみた。和式伝承鉤なのに南半球のオポッサムが顔を出してるのもご愛嬌。
黒いクイルボディは、牧浩之氏が猟してきた九州宮崎産のカラスの外羽根。ただの黒じゃない。深いメタリックな蒼みがかって、怪しく光る。いかにも釣れそう。実際に明らかに他の羽よりよく釣れる。
フライタイイングとフライマテリアルとの関係は、料理と食材そのもの。工夫すれば可能性は無限だが、素材だけで勝っちゃうこともある。俗に言う「肉勝ち」現象のこと。
「肉じゃがに飛騨牛使うなんて、お義父さん、そりゃ反則です!」と、わたしは叫んだことがある。
妻の実家で。
わたしが悩んだ末に買ってきたグラム300円のお肉の身にもなってください。
> cf. シャア専用飛騨牛グラム1500円へブラインドアタック