北海道にクラクラ|鍛冶英介さん

鍛冶英介さんが亡くなられた。

わたしは、中学生のときに鍛冶さんの著書『北海道の湖と渓流』に出会った。本州のそれとはスケールが桁違いの北海道の自然とマス釣りに、それはもうクラクラしたものだ。

何度も何度も繰り返し読んだ。頭のなかにメーター級のアメマスや3メートル超のイトウが跋扈した。60くらいのニジマスなんか集団で踊りを踊っていた。北海道中毒症状を発症した。

北海道の湖と渓流で釣りたくて釣りたくて、高校に入って免許をとり、中古のオートバイを買った。勇躍、北海道へ初めてフライフィッシングへ行ったのは、十代さいごの夏だった。

それから今もまだ、ずっとクラクラしている。

たくさんのでっかい夢をありがとうございます。

> 「カムイたちの後裔」について(2005)

雑誌「釣道楽」の第3号、4号(2008/2009)で、鍛治さんを大特集していた。
今となっては貴重な記事だ。その後の「釣道楽」への連載が鍛治さんの絶筆になってしまった。
「釣道楽」の最新号は近刊予定。
「釣道楽」第16号
大特集◎オイカワ/カワムツのフライフィッシング(2) フライフィッシングの魅力いっぱいの身近なビッグゲーム 人気特集第二弾! ベストフライとその釣り方・オイカワロッド振り比べ・台湾のオイカワ・伝承ハヤ毛バリ・分布と増殖・実戦ドライの釣りとスイングの釣り他 ●中村善一×島崎憲司郎 異分野対談 画家の視線とシマザキワールド (後篇)●山と河が僕の仕事場 牧浩之 ●ニジマス物語最終回 加藤憲司 ●海フライ 中馬達雄 ●荻原魚雷 樋口明雄 ウッディ小林 ●マグロを釣るのは罪なのか 水口憲哉 ●ルポ:シマザキフライズ・タイイングセッション フライの雑誌 112(2017秋号): amazon 
 
葛西善蔵と釣りがしたい|たこはたこつぼが好きですが、じゆうに泳げるひろい海にもあこがれます。(本文より) 堀内正徳=著(『フライの雑誌』編集人) 北海道の釣りのことなど