鍛冶英介さんが亡くなられた。
わたしは、中学生のときに鍛冶さんの著書『北海道の湖と渓流』に出会った。本州のそれとはスケールが桁違いの北海道の自然とマス釣りに、それはもうクラクラしたものだ。
何度も何度も繰り返し読んだ。頭のなかにメーター級のアメマスや3メートル超のイトウが跋扈した。60くらいのニジマスなんか集団で踊りを踊っていた。北海道中毒症状を発症した。
北海道の湖と渓流で釣りたくて釣りたくて、高校に入って免許をとり、中古のオートバイを買った。勇躍、北海道へ初めてフライフィッシングへ行ったのは、十代さいごの夏だった。
それから今もまだ、ずっとクラクラしている。
たくさんのでっかい夢をありがとうございます。
> 「カムイたちの後裔」について(2005)