うちのパパはほぼ常に機嫌がいい。

背よりも高いススキ林を、50メートル藪こぎして川にたどり着き、暗くなるまでの15分だけフライを振った。オイカワたちが迎えてくれた。また藪こぎして帰る。腕も足も傷だらけ。何のために。やりたいから。それだけ。

川は目の前でも薮こぎきつい。こういう時のための頑健グラスロッド。草払い棒代わりに振り回す。(うそです)
どんどん暗くなる。どんどん釣る。少しの時間でもオイカワ釣りをした翌日はパパの機嫌がいいのを、家族はうすうす感づいているに違いない。つまりうちのパパはほぼ常に機嫌がいい。
6、7月に通い込んだポイントは先月の大雨ですっかり様相が変わっていた。これから秋が深まるにつれて、どんな風な表情を見せてくれるのが楽しみ。
フライの雑誌-第112号 フライの雑誌大特集オイカワ/カワムツのフライフィッシング(2)
身近なビッグゲーム 中村善一×島崎憲司郎 異分野対談 
画家の視線とシマザキワールド 後篇
○ニジマスものがたり 最終回 ─研究者として、釣り人として 加藤憲司
○連載陣も絶好調
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『フライの雑誌』第112号
本体1,700円+税〈2017年7月31日発行〉
ISBN 978-4-939003-71-4 AMAZON
葛西善蔵と釣りがしたい|たこはたこつぼが好きですが、じゆうに泳げるひろい海にもあこがれます。(本文より) 堀内正徳=著(『フライの雑誌』編集人)