オイカワ/カワムツのフライフィッシング予報です

向こう一ヶ月の、オイカワ/カワムツのフライフィッシング予報をお届けします。

浅川あたりのオイカワとカワムツは、春まで瀬にいません。本流すじの瀬を流してもアタリは遠いでしょう。基本は浅くて流れのゆるいトロ場が狙い目です。流れはわずかでもあったほうがよいようです。

瀬に魚がいないのですから、流しバリの釣りはおすすめいたしません。ドライフライの選択になります。細いボディにソラックス風にCDCをちょこんとのせた、シンプルなパターンがあれば充分です。

夏から秋にくらべれば魚体も小さいため、フックサイズは20番を中心に、24番くらいまで用意しましょう。釣り場の色具合に応じて、明るめと暗めのトーンがあると釣りやすくなります。

この季節は午後から風が強くなる傾向があります。水面が波立つとライズはありません。「ライズがあるまで竿は振らないモン。」などと、聞き分けのないくまモンみたいなことを言うのはやめましょう。ボウズをくらうでしょう。

ライズがなくても、とろっとした浅場へドライフライを流せば、魚がいれば水面へ反応してくれるはずです。ひとところでねばるよりも、よさそうなポイントをどんどん足でかせいで探した方が、よい結果につながるでしょう。

湧き水が染みだしている分流や、水温がたかめの支流には、魚がゴチャッと団子でかたまっている場合があります。「ほかより水温が高そうな浅場」がキーワードです。童心に帰って、忍者のように近づきましょう。

この季節、小春日和のお昼前後は、ご近所の川でオイカワ/カワムツのフライフィッシングはいかがでしょう。

左上からゆるい流れ。水深は10センチあるかないか。ライズはなし。魚も見えない
ひと流しめででました
とろっとした場所にはカワムツさん
ストレッチボディで細くつくったボディにCDCをちょこんとのせただけのドライフライ。ときにはわざとドラグをかけると追いかけてきてフライに出ます。リーダーグリースでべちょべちょにして水面にひっかける感じにするとフッキング率があがります。アワセ方にはコツがあります。第112号の特集記事をお読みください
フライロッドを右手に持ったまま土手の上で少年野球の練習試合をながめていたら、近所のおじいちゃんが話しかけてきました。「大谷はたいしたもんだねえ、カネじゃないっていうんだから。エガワとはえらい違いだねえ」。エガワ、おお、あのエガワ。じいちゃんの脳は軽々と時空を超える。空白の一日ですね
フライの雑誌-第112号 フライの雑誌大特集オイカワ/カワムツのフライフィッシング(2)
身近なビッグゲーム 中村善一×島崎憲司郎 異分野対談 
画家の視線とシマザキワールド 後篇
○ニジマスものがたり 最終回 ─研究者として、釣り人として 加藤憲司
○連載陣も絶好調
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フライの雑誌 113(2017-18冬春号): ワイド特集◎釣り人エッセイ〈次の一手〉|各界で活躍中の個性派釣り人に聞きました。あなたの〝次の一手〟はなんですか。川野信之/黒石真宏/碓井昭司/本村雅宏/渋谷直人/平野貴士/坂田潤一/遠藤早都治/加藤るみ/田中祐介/山本智/中原一歩/山﨑晃司
○天国の羽舟さんに|島崎憲司郎
○〈SHIMAZAKI FLIES〉シマザキフライズ・プロジェクトの現在
○連載陣も絶好調
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