【公開】異分野対談|画家の視線とシマザキワールド 中村善一×島崎憲司郎 02

【特別公開】

異分野対談:
画家の視線とシマザキワールド
中村善一×島崎憲司郎

企画・写真 青木修(桐生タイムス)
編集・構成 堀内正徳(フライの雑誌社)
群馬県桐生市の中村アトリエにて2016年12月18日収録

●中村善一さんと島崎憲司郎さんの対談は『水生昆虫アルバム』が結んでくれた縁でした。桐生という小都市のローカル紙で私が長年記者をやってこれたのは、いつでも示唆に富んだ話を提供してくれる人々に巡り会えた幸運に尽きるでしょう。たとえば中村さんです。そして島崎さんです。中村さんはモノゴトの本質を鋭く見抜き、とにかく、対象に迫っていく態度がきっぱりしています。

● 『フライの雑誌』110号の特集の後、「シマザキフライが見てみたい」と中村さんが希望し、島崎さんがその機会をつくってくれて対談は成立しました。老画家の炯眼から発される少年のような質問を受けて、すぐに核心へと案内する博覧強記のフライタイヤー。

●二人は、私がわかったつもりでいただけのフライフィッシングを、また創作の世界の奥深さを、ズバリことばに置き換えていってくれました。私が20年前、『水生昆虫アルバム』に出合い、夢中で島崎さんを訪ねてしまった衝動も、いまならもっと具体的に語れるかもしれません。登り口は違っても山頂では一つになる。そんな高みを感じたアトリエの2時間でした。

(青木 修)

・・

※本対談は青木修さんが企画・収録し、本誌編集部がまとめた。(編集部)

※『フライの雑誌』第111号(2017年3月)、第112号(2017年7月) 初出

| 01 | 02 | 03 | 04 |

・・

左)島崎憲司郎さん(群馬県桐生市) 世界標準のフライフック、TMCシリーズ、今年25周年のシマザキ・ドライシェイク、シマザキ・ストレッチボディなど、フライフィッシングのスタイルを変える数々のプロダクツを手がけている。根っこはフライタイヤーでいち釣り人。著書に『水生昆虫アルバム A FLY FISHER’S VIEW』(文・写真・イラスト)。現在〈SHIMAZAKI FLIES〉プロジェクトに没頭中。

右)中村善一さん(群馬県桐生市/画家) 中学教師時に幼児の美術教育の研究へ打ち込む。自身の画業と並行して美術の私塾を長く開く。海外で評価の高い桐生出身の美術家山口晃さんも、かつて中村画塾に通っていた。中村さんは島崎さんの友人である青木修さんの著書『十二の物語』に表紙絵を寄せたのがきっかけで『水生昆虫アルバム』に出会った。本誌110号で同書を評価。そのお礼にと、島崎さんがフライを贈った。

・・


マシュマロ・クロウ 第102号

島崎 そのザリガニの素材はほとんど鳥の羽根です。赤く染めたキジやホロホロ鳥の羽根なんですが、羽根の色々な模様をフライ的に組み合わせてザリガニじみた感じを出しています。

中村 羽根で作ったザリガニねぇ。シュールだなぁ。水に入れた状態の写真もびっくりですねぇ。ザリガニで釣れる魚は何ですか?

島崎 ザリガニを食べる魚はずいぶんいますよ。大型化したブラウントラウトとかバス類とかね。子供のころにザリガニ釣りをしていたことがいろいろ役に立ちました。

中村  ザリガニのおかげですね。

島崎 ザリガニもハヤも友だちだったですから。今も友だちですけど。

中村 今でも自転車で桐生川に通ってハヤ釣りしてるんですってね。

島崎 少年時代に戻ったような感じがするんです。

中村 青木さんも、釣り竿かついで自転車漕いでる島崎さんに夏の炎天下などによく行き会うと言ってましたよ。

・・

子供の落書きみたいなものですよ

・・

中村 このイラスト(写真7)は鉛筆ですか。

島崎 鉛筆です。鉛筆を削るのが好きなんです。


写真7 フェザントテール・ニンフ・シマザキチューン 第102号

中村 一息に描いている感じがいいですね。迷いがない。エッジが効いてます。なんでもサッサッと描けてしまうんだ。単なるうまさではないな。

島崎 子供の落書きみたいなものですよ。

中村 驚きです。子供のときから直接、自然と共にいるからなんでしょうね。

島崎 4つか5つくらいの頃から、川にはよく行っていました。生粋の河原者なんです(笑)。あと、私の場合は貧乏性のせいか、本式の上等の紙に描くのは苦手ですね。構えてしまってロクな絵にならない。今気に入っているのはAmazonの箱にパッキン代わりに丸めて突っ込んであるA2(A3×2枚)サイズの薄いグレーのあの紙。あれをこう手でのしまして、平たい川の石を重しに載せてたくさん貯めてあるんです。あのベラベラの紙に鉛筆とかダーマトグラフとかで一気にストロークすると実にオツな線になりますね。今やっている『Shimazaki Flies』のイラストでメインに使っている紙は実はこの紙です(笑)。

中村 なるほど。今日まで年賀状の版画指導をやっていたんです。年賀状のハガキは版画を刷りづらい。刷りやすいのがわら半紙です。悪い紙ほど版がよく出る。だから年賀ハガキをサンドペーパーでこすって刷ってくれと言いました。あるいはよく写る紙に刷って、それをはがきに貼る。最適な素材と値段の高さは一致しません。

島崎 なるほど。一万円札に千円札を貼るような話ですね(笑)。勉強になりました。

中村 今日は島崎さんのフライの実物を見せていただいて、フライというのはこういう世界なんだと分かりました。僕はフライは釣りバリの毛の植え方云々かと思っていたら、そういう次元ではない。独特の深さがありますね。

島崎 先生の芸術の世界からごらんになったら、子供の戯れごと程度のものです。雪が降ると子供が雪を丸めてね、葉っぱで耳をつけて南天の赤い目…それでも置くべきところに置けばウサギに見えてしまう。私がやっていることはそれの延長ですよ。

中村 モノと周りとの関係の記憶を呼び覚ます表現ですね。すごい描写力ですよ。

・・

再び『水生昆虫アルバム』を巡って

・・

中村 とにかく『水生昆虫アルバム』(写真8)を見てびっくりしました。傍観していられなくなった。ページを開いただけで、川べりに連れて行かれるような感じを持ちました。

写真8 新装版 水生昆虫アルバム(島崎憲司郎著)

島崎 そういう風におっしゃっていただいたのは中村先生が初めてです。

中村 僕は釣りをやりませんが、釣りをやらない人間にも本として充分面白いですよ。

島崎 先生が釣りをやらないことが、かえって良かったのかもしれません。日本語が読めない外国の人にも、絵とか写真とか図形などを手がかりにして本質的なものを受け取ってくれている節もありますから。

中村 単なる知識に基づいた釣りの手引書じゃないですよ。もう自然そのものの中に没入している状態です。川の写真もいいですね。

島崎 川の写真の9割方は桐生周辺ですので、地元の方は「これはと何々橋の下のあそこだな」とお判りになるはずです。

中村 そうそう、僕の家からすぐ近くの桐生川の土手を降りた流れの写真を見てとても懐かしかったです。記憶がフワッと蘇りますね。PartⅠで、虫の浮き方をずらっと並べて描いてありますが(写真9 BFコードほか)、長い経験と観察がなければあんな絵は描けません。このPartⅠも『水生昆虫アルバム』の白眉ですね。


写真9 BFコードの一例 『水生昆虫アルバム A FLY FISHER’S VIEW』島崎憲司郎 P.45

島崎 先生がPartⅠを評価してくださるのは本当にありがたいことです。ここを評価してくださる人は本質的に物事を見抜く眼がある人なんです。最も単純な要素に還元する意味を理解できない人には十全には伝わらないかもしれませんが、こいつはこいつなりに自分で考え出したことなんだろうな…ぐらいは解ってもらえるのではないかと願ってます。どこかの本やネット情報からのパクリではありませんからね。

中村 ハハハ。最近はそういう安易な孫引きだらけですからねぇ。

島崎 水生昆虫の浮き方についても、主だったものを単純化すると大体あんな次第になります。全部カバーしようとすればさらに加える必要もありますが、そこまではやらない。吉田兼好も徒然草で「すべて何も皆、ことのとおのほりたるはあしき事なり」と書いてますしね。読んだ人がご自分で何かを閃く呼び水になればいいんです。それにはあえて隙間を入れておく。知っていても全部は述べない。

中村 それは絵の方にも共通する表現の極意ですね。

島崎 お恥ずかしい話ですが、そんなことに熱中しすぎて自分の家業がコレ(バンザイの身振り)ですよ(笑)。

中村 いやいや、自分のお仕事がはっきりしたということでしょう。

・・

フィルム写真の臨場感

・・

(オオマダラカゲロウの頁を開いて)

中村 写真がどれも凄い。たとえばこの虫が羽化する連続写真(写真10)はどうやって撮ったんですか。


写真10 オオマダラカゲロウのD2ハッチ 「水生昆虫アルバム」P.188

島崎 水槽です。当時の機材や自分の技術では川で撮ることができなかった種類は水槽で撮りました。店の調理場と隣の薬局との間に通路を含めたちょっとしたスペースがあったんですが、そこに水槽を並べて水生昆虫を飼っていたんです。一見するとただの水槽ですが、川の水や川底の石ごと水槽に一時移植するという考え方ですので、毎朝川に行って水や石を運んでくるわけです。だから水槽の周りは使用済み(?)の石が山になってましたよ。これ、本当は違法なんですけど、何せこちとら河原ノ者ですから。

 その水槽棚の下を黒いゴミ袋で乱雑にカムフラージュしましてね、マクロレンズをつけた剥き身のカメラが数台押し込んである。ゴミ袋をはねのけてフットスイッチを入れればピント合わせ用の照明やストロボなどのシステムも即立ち上がって撮影できる仕掛けです。

中村 カメラはオリンパスだそうですね。

島崎 はい。主に使ったのはOM2です。

中村 フィルムは?

島崎 動きが少ないものはコダクローム64やフジクローム100、羽化行動のように動きがあるものはエクタクローム400を場合によっては2倍~8倍に増感設定で撮りました。ASA400を800とか3200に増感現像するわけですね。

中村 かなり粒子が荒れるでしょう。

島崎 相当ザラついた画面になりますよね。でも、見ようによってはこの方が面白いんです。情報量が減ることで想像の余地が大きくなりますからね。この一連の写真は新装版の表紙にも使ったのですが、エクタ400を8倍に増感してあります。ピント合わせ用の照明なんてそのへんの40W電球ですよ。はじめはちゃんとソレ用のブルーライトを使ったのですが、ワット数が大きすぎて水温に影響してしまうんです。

中村 そのころはピントも手動だからねぇ。

島崎 羽化する虫が通過すると予測した距離にピントを合わせておいて勘でシャッターを切るわけです。

中村 しかしよく撮ったねェ。粒子が荒いことで動きも出てますね。

島崎 何かこう切羽詰まった感じがして臨場感があるんです。当時のカメラでストロボ炊いて撮ると、切手を貼ったような写真になっちゃうんですよね。今どきのプロ用のデジカメならどうにでもなるんでしょうが。

中村 それにフィムル時代は撮影できる枚数がねえ、1本が36枚撮り、マガジンに入れても250枚程度ですもんねぇ。川でもたくさん撮ってますよね。


写真11 桐生川支流高沢川にて、チラカゲロウのダン(雌) (左)P.244

島崎 自分で気にいっているのは、高沢川で撮った写真(写真11)です。亡くなった芦澤一洋さんも「いい写真ですね」と言ってくれました。滝の落ち口の草に片手でつかまって勘で撮ったんです。もう念写の世界ですよ。つかまっている草が千切れたらカメラもろともザブンです(笑)。

中村 目的のためには自分自身がいろんな目にあうわけですが、それをやってしまうわけですよね。

島崎 筋金入りの馬鹿ですから(笑)。利口な人はやりません。OM2だけでも何台も沈めました。

・・

蟻と恐竜

・・

中村 この新装版の前にハードカバー版を3刷りしているんですってね。

島崎 初版3000部の予定が、『フライの雑誌』の先代編集長の中沢孝さんが何を思ったか印刷資金を調達して5000部刷ったんです。これがなんと翌月中に4000部捌けてアッという間に完売で重版となりました。その後2版、3版と版を重ね、2005年に新装版と4回刷ってます。

中村 すごいねぇ。こういう大型本は大手の版元でもそんなに売れないですよ。

島崎 今だから話せますが、実は初版が出てすぐ共同通信社から新刊紹介枠に載せる意向の電話があったんです。この担当者氏が何とも偉そうで喧嘩になっちゃったんですよね(笑)。人の話を途中で遮って「要するに図鑑ですよね?」とダミ声で決めつけるんです。「図鑑とは少し違う本なんですが…」と言っても「だって、その水生昆虫ゥでしたっけ? その昆虫の写真をこう並べたわけでしょ? そういうのは図鑑の枠なんだよね」みたいに段々馬鹿にした物言いになってきて、もう上から目線もいいところなんですよ。

こっちもまだ若かったから「そうじゃねぇんだってば」みたいなベランメェ口調になってきて、「アンタみたいな人がいるところに無理に載せてくれなくてもいいんだよ」とブチ上げてやったんです。先方は一瞬絶句しましたネ。だって共同通信のネットワークで日本全国のメディアにバラ撒いてくれるんですから。普通は「共同通信社」のキョの字を電話口で聞いただけで「ありがたやありがたや」と揉み手でおし戴くオファーですよね。誰一人断った人間はいないそうです。

この件を中沢さんに伝える時に、怒るだろうなァと覚悟していたんですが、全然怒らない。「いいんですヨ、そんなのは断ってくれて」と笑ってました。今思うと「しょうがねぇなァ」と思ったんでしょうね。でも、あそこで妥協していたら「あの本は共同通信のお蔭で売れたんだよ」という受け取り方もされたのではないでしょうか。フライの雑誌社と比べたら蟻と恐竜ぐらいの大差ですからね。

・・

知らない世界へ連れて行ってくれる本

・・

中村 この本、島崎さん自身も相当編集に首を突っ込んでいるでしょう。著者と編集者の双方が一切妥協せずに根気よく作った本ですね。

島崎 初版から3刷りまではハードカバーの上製本だったのですが、制作担当の倉茂学さんは、とても才能のあるアート感覚にも優れた人でした。編集やエディトリアルデザインに関してもご自分の美意識をキチッと持っている。こっちも簡単には妥協なんてしませんから終始一触即発じみた緊張感がありましね。倉茂さんもさぞかし大変だったと思いますよ。握手しながら殴り合いめいた場面も多々ありました(笑)。

中村 編集者と著者がそのくらい熱く取っ組まないとこういう本はできないですよ。

島崎 大手ではシステム的に無理でしょうね。アートディレクターが入ってキッチリ仕切られますから。たとえば絵にしても「島崎さんが描かなくて結構です。イラストレーターがやりますので」というふうにね。

実は中沢さんも当初イラストは本職に頼むつもりだったようです。その下描きのスケッチ程度のものを私に描かせて、それをプロの手できちんとしたイラストレーションにするという段取りを予定していたところ、あるとき中沢さんが私の殴り描きを手にとって「これをそのまま版下にする方がオモシロイ」って。まあ、この方が金もかかりませんからね(笑) 豚もおだてりゃ木に登るでつい引き受けてしまったんです。もう開き直って川底の石なんか左から右にほとんど一筆描きですよ。上手に描こうなんて最初から思ってないわけですから。(写真12)

中村 イラストレーターが描いたんじゃ、あの感じが出ない。いわゆる上手いとか下手とかを飛び越えて、自然にピタッとくっついている絵は初めてですよ。島崎さんが描いてるからいいんですよ。


写真12 23の水生昆虫の羽化の生態と魚との関係を釣り人の視点から俯瞰的にイラストで表現した。

『水生昆虫アルバム』より

島崎 そう仰ってくださると、天国の中沢さんもさぞかし喜ぶことでしょう。

中村 いい絵です。あれには自然観というものがある。内容を聞いて理解する絵と違う。うんと当たり前なこと、しっかりしたことを提出している。僕はこの本を小学校の図書館に並べたいです。子供たちを知らない世界に連れて行ってくれるでしょう。

島崎 今年で早くも出版から20年です。第110号の中村先生の記事を読んで「20年にして具眼の士現る」と感じました。本当に感謝しています。

中村 いやあ、直感的に申し上げただけです。釣りなんか分からないから、大変なことを言ってしまったなと後で思ったのです。釣り人をとても深いところに連れていってくれますね、この『水生昆虫アルバム』という本は。

島崎 私の場合、充分な教育を受けられなかった代わりに自然から直接学ぶ機会に恵まれたことが多少役に立っているのかもしれません。小学校も都合4年弱しか行っていませんしね。桐生に来るまでは掛け算も知らなかったのですから。写真も絵もブッツケ本番の自己流です。

中村 昆虫の写真も絵も実に的確ですよ。素晴らしい本です。

島崎 中沢さんは「万人に受けなくとも一人に刺さればいいんです」とよく言ってました。敵も多かったようですが、千金を積まれても長いものには巻かれない野武士のような編集者でしたね。

中村 おかげで僕のような門外漢が驚いてしまったわけです。

島崎 中沢さんは惜しくも亡くなりましたが、『フライの雑誌』は生き続けています。

中村 実にていねいな雑誌ですよ。執筆者も身近な状態で書いている。だから文章がとてもきれいな、野生の魚のようにキラキラしてますね。文章そのものが全然気取ってないんだね。

島崎 堀内編集長は、気にくわないところから広告の依頼がきても断ってしまったりするんですよ。珍獣中の珍獣というか、中沢さん以上のヘソ曲がりです(笑)。

中村 純粋なんですよね。『水生昆虫アルバム』の当たり前に書いている文章の清潔さ、その透き通ってくる響き合いと同じです。そういうのを感じました。

島崎 ありがたいお言葉です。「もう一丁やったるか」というとても前向きな気持ちになれました。

・・

| 01 | 02 | 03 | 04 |

・・


中村アトリエにて

中村アトリエにて
[フライの雑誌-直送便] 「フライの雑誌」次号第114号は6月に発行します 
新装版 水生昆虫アルバム(島崎憲司郎著)
フライの雑誌-第111号 よく釣れる隣人のシマザキフライズ Shimazaki Flies
フライの雑誌-第112号 オイカワ/カワムツのフライフィッシング(2)
フライの雑誌 113(2017-18冬春号): ワイド特集◎釣り人エッセイ〈次の一手〉|天国の羽舟さんに|島崎憲司郎
○〈SHIMAZAKI FLIES〉シマザキフライズ・プロジェクトの現在AMAZON
フライの雑誌社の単行本新刊「海フライの本3 海のフライフィッシング教書」