ブラックバス/ブルーギルのフライフィッシング特集編集日記 その5 指先から散弾銃

「探さないでください。」と書き置きして、どこか遠くへ一人で釣りに行きたいけど、「帰ってこないでください。」とメールが来そうで怖い。


「使うフライの8割がエルクヘアカディスです」という読者からのご意見。たしかに汎用性は高い。浮かせても沈めても引いても釣れちゃう。わたしは海でアジ釣ったことある。


監督コーチに指示されて背後からタックルするのと、やらなきゃお前を殺すと上官に脅されて捕虜殺すのと、えらい人の顔色見て公僕がウソつくのと、みんな同じ構造だよね。なんて、朝食をとりながらの会話じゃなかった。反省。ごめんね。


「ただの講演だってのに、わざわざ白衣着てきてさ、あれ意味ないだんべ。しかも予定の倍っくれえ喋って、次の人の時間潰しちゃうとか、この人はどんな人なんだべと思ったんだよう。」。20年以上も前の、フライ業界某氏の行状についての、漁協のおじさんA氏のコメント。見てる人は見ているし、いつまでも全部覚えてる。


「試合に出さないぞ」「日本代表は辞退しろ」「相手を壊してこい」「つぶせ」「やらなきゃ意味ないよ」「思いきり行ってこい」「先輩は自分にもやらせてくれと言ったぞ」。特攻アメフト日大チーム。そんな組織その場で逃げろとは部外者の考えだろうけど、そんな組織その場で逃げろ、若いの。


監督がほんとに「全て自分の責任です」って思ってるなら、選手と一緒に会見の席に座ってるはず。


自分の依拠している場で、本来怒るべきところで怒る、拒否するべきところで拒否するのは、ほんとに難しい。わたしは今まで、怒ってきたか? 拒否してきたか?


生物多様性保全で外来種や釣り人や種苗放流をやり玉にあげても、お国がやる那珂川・霞ヶ浦・利根川の水を地下でつなぐ霞ヶ浦導水事業みたいな化け物は放置。そこらへんが琵琶湖総合開発、長良川河口堰、宍道湖中海干拓を結果として後押しした系の宿痾というか、伝統芸なのでしょう。


つがおか一孝さんから、次号114号の描きおろし作品が届いた。なんとB4見開き。もうもうもうもう超カッコいい。「ルアー&フライ Angling」のころからずっとつがおかさんは憧れの人。


締切を10日以上過ぎて届いたカブラー斉藤氏の原稿に問題があったので書き直しを頼んだら、「書き直すの面倒なので、文末に〝真偽のほどは不明。〟とつけてください。」と返ってきた。カー。これだからカブラーは! ストレス死にしそう。釣り行きたい!


次号の荻原魚雷さんの原稿に「甲州子守唄」が出てくる。うちの本棚にもたしかあったはずと半日かけて探しだしたが、こんな状態だった。ロンゴロンゴの記された木片か。

[フライの雑誌-直送便] 『フライの雑誌』の新しい号が出るごとにお手元へ直送します。第113号差し込みの読者ハガキ(料金受け取り人払い)、お電話(042−843−0667)、ファクス(042-843-0668)、インターネットで受け付けます。次号第114号は6月15日に発行します
フライの雑誌 113(2017-18冬春号): ワイド特集◎釣り人エッセイ〈次の一手〉|天国の羽舟さんに|島崎憲司郎
○〈SHIMAZAKI FLIES〉シマザキフライズ・プロジェクトの現在AMAZON
フライの雑誌-第112号 オイカワ/カワムツのフライフィッシング(2)
フライの雑誌社の単行本新刊「海フライの本3 海のフライフィッシング教書」