ガングロ釣るならこんな場所

みんなで頑張ってきたここ30年の〈日本のマス釣りの釣り場作り〉を記録するのに、トラウト・フォーラムが一言も出てこないのは、都合が悪いからだろう。流行りの歴史修正主義かもしれない。それもひじょうにみみっちいレベルの。

自分は30年前にはもう「フライの雑誌」に出入りしていた。だから結成の前段階からトラウト・フォーラムを知ってる。後年には会報誌の編集もやった。当時はフライフィッシング業界の名だたる企業や個人がこぞってトラウト・フォーラムの会員になっていた。

だから、いまえらそうにしてるフライフィッシング業界内外の、誰が、いつ、どんな恥ずかしいことをしたか、せこいズルをしたか、一般の釣り人のまっすぐな気持ちを利用して、身勝手な金儲けをしたか、自分は知ってる。仲間からいろいろ聞いてる。証人もたくさんいる。お行儀よくしてないとその内みんな書いちゃうよ。ぷんすか。

正しい記録を後世へ残すのが紙媒体の使命のひとつ。フライの雑誌 第69号(2005 品切れ)に、〈道楽を誇ろう。特集◎日本フライフィッシングの軌跡2〉の記事がある。万博とカーターさんの頃  公開中。とりあえずティムコの創立当時はこんな感じだった。故高田先生へさんざんお世話になったはず。

省庁制を導入して国家内国家、あるいは国家転覆の意志を明示した団体へ、本物の国家権力が国へ逆らうとこうなるぞと国民への見せしめでやったのが今回の件。死刑執行されたのされてないのと他人にシール貼ってると、いつのまにか自分の背中にシール貼られてる。こわい。

市民公開講座で、「今回ようやく特定外来生物に指定されました!」って魚にバラの花をつけてた学会もあった。似てる。

暴力の連鎖は何も生まないんだよ、なんて子供に言えない日本社会の体たらく。とにかく議論だ。ぜんぜん議論が足りない。

「この世に純粋悪があるとすればどんな原子力ムラ?」って《ジジぃに訊きたい》。それにしてもなんという品のなさだろう。

1995年、阪神淡路大震災の2ヶ月後に地下鉄サリン事件が起きた。もうこれ以上ひどくなることはないだろうと思っても、まだその先の最悪が列を作って顔をのぞかせてる。「異世界転生で無双化するおっさんラノベ」が流行るの分かる。

狂ってる世の中に絡め取られるくらいなら、釣りとかフライフィッシングに狂った方がまし。その結果世の中から弾きだされても上等。

なんてうそぶきながら今日もオイカワ釣りへ行くのです。

大人の色香まであともうひと息のオス。フライへのアグレッシブさは今日の一番だった。中学生の時、地球人と同じ形をしたゼントラーディ人が身長12mと聞いて、「なに言っちゃってんの、そんなのいるわけないじゃん。」と嗤ったら、同級生のミクモくんに「宇宙のスケールは違う。ぜんぜん普通だと思う。」と真顔で諭されて、納得した。尺オイカワくらい楽に信じます。
足元の水たまりをハイイロゲンゴロウが泳いでいた。なんか久しぶりだ
いまの時季、オイカワの色つきのオスはこんな感じの浅い瀬頭か瀬尻にいて、鼻息荒く縄張りを守っています。水深はくるぶしくらい。川底がきれいに小砂利状態に洗われていることが重要。まっすぐな流れがいい。屈曲した瀬にはつかないことが多いです。フライと釣り方は第112号のオイカワ特集を読んでみてください。
真夏はアントがよくなります。この子は水深3センチくらいの岸際の開きでライズしてました。手前は20番のマシュマロアント。
フライフィッシャーはこういうトロッとしたプールの静かなライズの釣りがだーいすき。
イブニングにこういうプールで24番ドライを使って、こんなサイズを狙って入れ食いさせる秘訣は、わりと腕かもしんないです。淵尻で釣ったこの子はカワムツくん。
じつは今日はなぜかオスがあまり釣れなかったんですが、最後に正真正銘のガングロやったりました!
22番のエルクヘアカディス。ボディはオポッサムのダビング、ハックルなし。
島崎憲司郎 著・写真・イラスト「新装版 水生昆虫アルバム A FLY FISHER’S VIEW」
〈フライフィッシングの会〉さんはフライフィッシングをこれから始める新しいメンバーに『水生昆虫アルバム』を紹介しているという。上州屋八王子店さんが主催している初心者向け月一開催の高橋章さんフライタイイング教室でも「水生昆虫アルバム」を常時かたわらにおいて、タイイングを進めているとのこと。初版から21年たってもこうして読み継がれている。版元冥利に尽きるとはこのこと。 島崎憲司郎 著・写真・イラスト 水生昆虫と魚とフライフィッシングの本質的な関係を独特の筆致とまったく新しい視点で展開する衝撃の一冊。釣りと魚と自然にまつわる新しい古典。「新装版 水生昆虫アルバム A FLY FISHER’S VIEW」
フライの雑誌-第114号特集1◎ブラックバス&ブルーギルのフライフィッシング 特集2◎[Shimazaki Flies]シマザキフライズへの道1 島崎憲司郎の大仕事 籠城五年
フライの雑誌 113(2017-18冬春号): ワイド特集◎釣り人エッセイ〈次の一手〉|天国の羽舟さんに|島崎憲司郎
○〈SHIMAZAKI FLIES〉シマザキフライズ・プロジェクトの現在AMAZON
フライの雑誌-第112号 オイカワ/カワムツのフライフィッシング(2)
フライの雑誌-第111号 よく釣れる隣人のシマザキフライズ Shimazaki Flies
フライの雑誌社の単行本新刊「海フライの本3 海のフライフィッシング教書」