ちょっと事情があって、このところパソコンではなく、Amazonの8インチのタブレットで書いている。すると画面が小さいせいかなんとなく文章がブツ切れ式になる。これを契機に、自分の長ったらしい文体が変わったらいいなと思ってる。
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日光湯川に行ってる友人が、林間学校の児童らによる湯川名物「こんにちはー」の学年の人数分攻撃、さらには散策マダムらからの「なにが釣れるんですかー?」攻撃に苦戦中とのこと。気の毒にと思う。ヌカカのほうがまだまし。
かといって、むかし湯川で「なにが釣れるんですかー」に、「マグロです」といちいち振り向いて答えてる知り合いがいた。あれもどうかと思う。
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昨日今日と街をうろうろ。犬も歩けばなんとかで、旧知の方、初めての方にたくさん会って色んな刺激とご教示をいただいた。おかげさまで次号へ向けて盛り上がってきたです。
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高円寺ペリカン時代さんで隣のお客さんから聞いた。「苦手な人のタイプは?」「自己主張の強いタイプの方です」。これが今時の就活生向けの想定問答と、その模範解答なんですって。こたえ逆じゃないのかなあ。落ちて上等。
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「あなたはどう思いますか」と聞かれたから自分の意見を述べて、反応してくださった皆さんと議論になりかけたところ、一番えらい人が「んなこたぁ俺たちは、何十年も前からやってんだ!ダメなんだよ!」と吼えて、皆さんむにゃむにゃと黙った。
ダメなことを何十年もやってるんですか。だからダメなんじゃないですか。今までのやり方でダメだったから、これからどうするかみんなで考えましょうという話じゃねえんですかい。
花田秀次郎ならその場に立ち上がるんだろうけど、めんどいからむにゃにして、その場を流した。下の者の意見具申を端から否定して自分が威張ってるだけとは、親分それはちょっと情けない。インパール作戦には乗れません。
頭がトロいわたしは、いつも先に殴られてからゴングに気づく。カウンター気質とあって相討ち覚悟のクロスばかり狙う。「それって身投げじゃん」と言われて、ああそうかと思った。
吼えてくださったおかげでやる気が出ました。
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うちはみそラーメンのお店なのに「自分の好みのしょうゆラーメンじゃない」、「カレーは?」と言われても困ります。でも(しょうゆラーメンじゃなくてごめんなさい)と謝りたくなる気持ちも正直あります。カレーも検討しますね。
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dマガジン入った。月々わずか数百円で数百冊以上の商業雑誌とバックナンバーが読み放題。雑誌好きにはパラダイス。自分も雑誌編集者なんで立場的に考えるとかなり微妙で、なんか切なくなってくる。でも正直やっぱりパラダイスだ。
各雑誌の星占いコーナーを総覧できるだけでも、雑誌読み放題サービスへ入る価値はある。でもどの雑誌を見ても〈山羊座のA型〉はよくない。いつもろくなこと書かれないんだ山羊座は。村上春樹さんも〈山羊座のA型はおとしめられている〉とエッセイで書いていた。
いずれにせよ、情報伝達の手段としてなら紙媒体にはすでに存在価値がないのは明らか。手元にずっと残しておきたくなる雑誌や本を作ります。ぜったいに捨てられない、かわいいペットみたいな本を作ります。
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生まれながらのギリー体質という人が世の中にはいる。自己認識がギリー。
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マグロ規制、ウナギ問題、生物多様性と増殖への対応とか、水産庁のやっていることはどれも筋が通らない。悲惨。
内水面漁協を軸とした日本の川と湖の漁場管理は、構造的に弊死寸前。でも今の水産庁に漁業法を改訂させるくらいなら、現状のまま小さく釣りを楽しんだ方がまし。後世に禍根を残さないだけ幸せかも。と最近は思っている。
とはいえ、次の淵を越えれば、この滝の上流には、きっと何かいいことあるんじゃないかと諦めないのが、しつこいオポチュニストたる釣り人の強みでもある。
そのあたり含めて、『Backcasts: A Global History of Fly Fishing and Conservation』(2016)に「A History of Angling, Fisheries Management, and Conservation in Japan 日本の鱒釣りを知っていますか」という文書を書いています。pdf(442kb)送ります。ご希望の方は編集部へご連絡ください。info@furainozasshi.com 喜びます。
長年の悲惨を振り返るにつけ、水産庁で働いている一人一人が、水産資源と漁業文化の継承のために、良心の一片、国家公務員の意地を見せてくださいと思う。志村喬さんの「生きる」みたいでいい。大きな組織は変えられなくても、個人単位なら希望は持てる。
それで充分じゃないですか。