こういうフィギュア持ってる。

「人脈」という言葉と概念が嫌いで、一切使ったことがない。だれかが使ってるのに出くわすと、「け。いい頭だな。」とか思う。苦しいときに助け合う人と人との繋がりを人脈と呼ぶのなら、まだ許せるかとさいきんは思うようにもなった。でもまだちょっといや。山脈かよ、人間山脈かよ、モンスター・ロシモフかよ。

ちなみに「生産性を高める」とか「スピード感をもって物事にあたる」とかも、とてもいや。生産性やスピード感を求めるならフライフィッシングなんかやってない。こんなめんどくさい感じかたはめんどくさいばかりで社会生活においてマイナスしかない。それくらいわかってる。どうでもいいことに拘泥するめんどうなおっさんがいようがいまいが、明日の朝になればまた日はのぼる。放っておいてください。

今日は観測史上最高の暑さだったらしい。回覧板を隣家に届けるだけでも命がけだった。こんなに暑いんだから東京でオリンピックやるのは、やめたほうがいいという意見がある。自分は暑くなくてもオリンピックなんかやらないほうがいいと思う。もちろんカジノもいらない。年々いらないものばかり増えていく。

釣り師はきれいな川と元気な魚がいればそれでいいんだ。

土用ウナギを憂いてる今朝の天声人語は、ほんとうにくだらなかった。生き物がらみのダメな新聞記事の典型例。いくら書き捨て匿名コラムでも、プロなんだから自分で勉強して咀嚼してから発表しましょう。生き物に興味を持っていない人が、生き物のことを書いた文章、生き物を扱った番組はすぐに分かる。生き物をネタにしないでほしい。今まで会った朝日の本社記者はことごとく皆んな偉そうだった。「淡水魚の放射能」で取材受けた中では、産経のおじさんが腰が低くて一番いい記事書いてくれた。

夕方17時半からがわたしの時間だ。

風が吹いてきた。

今日もいいのがつれました。夏の帝王。キタンクラブのこういうフィギュア持ってる。
オスは釣れると全部写真にとる。いちおう。112号のオイカワ特集でやった「オイカワ・イケメン総選挙」はけっこうウケたのでよかった。
今日は気分を変えてフラットの釣り。
19時、風が止まった。フラットな水面で辺り一帯ライズだらけになると、意外と苦戦するときがある。そんなときは思いきってフライサイズを落としてみる。あるいはこんな風にローウォーターに巻いたフライが劇的な反応を得ることがある。でもいちばん効果的なのはほんの数十センチでいいから人間のポジションをかえること。
でっぷり太ったカワムッツー。オイカワより口がでかい。
結局、オポッサムボディに牧浩之さんのカラスのネックハックルをはらりと巻いたいつものハリに落ち着いた。水面をかるくスイングさせたら横っ飛びに飛び出てきた。オイカワは日本の淡水魚のなかで、水面上のフライへもっともアグレッシブに反応する魚のひとつだ。まるで〈Poor Man’s Steelhead〉じゃんと一瞬思ってすぐに打ち消した。オイカワはオイカワだ。おれはばかか。
[フライの雑誌-直送便] 『フライの雑誌』の新しい号が出るごとにお手元へ直送します。第113号差し込みの読者ハガキ(料金受け取り人払い)、お電話(042-843-0667)、ファクス(042-843-0668)、インターネッ
で受け付けます。第114号は6月15日発行
島崎憲司郎 著・写真・イラスト「新装版 水生昆虫アルバム A FLY FISHER’S VIEW」
〈フライフィッシングの会〉さんはフライフィッシングをこれから始める新しいメンバーに『水生昆虫アルバム』を紹介しているという。上州屋八王子店さんが主催している初心者向け月一開催の高橋章さんフライタイイング教室でも「水生昆虫アルバム」を常時かたわらにおいて、タイイングを進めているとのこと。初版から21年たってもこうして読み継がれている。版元冥利に尽きるとはこのこと。 島崎憲司郎 著・写真・イラスト 水生昆虫と魚とフライフィッシングの本質的な関係を独特の筆致とまったく新しい視点で展開する衝撃の一冊。釣りと魚と自然にまつわる新しい古典。「新装版 水生昆虫アルバム A FLY FISHER’S VIEW」
フライの雑誌-第114号特集1◎ブラックバス&ブルーギルのフライフィッシング 特集2◎[Shimazaki Flies]シマザキフライズへの道1 島崎憲司郎の大仕事 籠城五年
フライの雑誌 113(2017-18冬春号): ワイド特集◎釣り人エッセイ〈次の一手〉|天国の羽舟さんに|島崎憲司郎
○〈SHIMAZAKI FLIES〉シマザキフライズ・プロジェクトの現在AMAZON
フライの雑誌-第112号 オイカワ/カワムツのフライフィッシング(2)
フライの雑誌-第111号 よく釣れる隣人のシマザキフライズ Shimazaki Flies
フライの雑誌社の単行本新刊「海フライの本3 海のフライフィッシング教書」