つまり台割りとラフを全部やり直す。上等。

「生きる意味が分からない」だって?

そこらへんのオイカワが「生きる意味が分からない」なんて言うか?

キミは自分をまったく何様だと思ってるんだ。生き物のくせに。

まして人間ふぜいがえらそうに。

今季のヤマメ釣りのホームリバーは解禁からこっち、上流域の道路工事でいちばんいい季節が白濁り、が収まったとたんに渇水、雨が振ったら振りすぎで増水、ヤバすぎる炎暑、そこへ台風連発の大増水で水量多いまま、あっという間に禁漁目前。いったいいつ釣ればよかったんだろう。

開演5分前、すべてのスタッフが脇を通りすぎ、メンバーから一人だけ完全に無視されて、「歌詞忘れた、どうしよう」とステージの袖で座り込んでいる、パンクバンドのヴォーカル、それはわたし。頭はモヒカン。

という、しょうもない夢で目が覚めた。夢でよかった。本当にしょうもない。

「そうだあれやんなくちゃ、あれやろう」と思って、その前にコーヒーカップを手にとって、ふう、と息をつくともう忘れてる。

思い出すまでに数十分かかって、「そうだあれやんなくちゃ、あれやろう」と思ってコーヒーカップを手にとって、ふう、と息をついて、また忘れてる。

そんなコーヒーカップとの追いかけっこを繰り返す日々。

先週の浅川イベントではほんの小一時間川にいただけだが、戻ってきたら動けなくなり、そのまま夕方になった。

どうも最近、野山でも町でも、動いている間はそこそこ動けていても、いったん着地すると空気が抜けたみたいにへにゃへにゃと崩れおちてしばらく無反応、みたいなパターンがままある。

電池切れのペッパー君か、ご主人様にアップデートを見送られたアイボみたいな感じ。なんにも使えない。撫でても硬くて冷たいだけ。

親が自分の責任をうやむやにしたまま死んだために、子の自分には全く関係のない歴史を負の遺産として継承し、思いを自らの言葉で自由に発言することも許されず、ただひたすら「祈り続ける」ことしかできない。なんとも辛い人生だろう。

もっと早く逃げていればよかったのに。

わざわざ薩摩へでかけ、明治の志士でんでんと、倒幕を自分で煽る時代錯誤の馬鹿ものが、公共放送の画面をジャックしてご満悦だ。

早くいなくなってほしい人がいなくならずに、いつまでもいてほしい人が早くいなくなる。今朝も思った。ちびまる子ちゃん。

「フライの雑誌」次号115号特集の原稿を文字数1200~1400字で依頼したら、大ラフまで作って添付したのに誰一人として文字数を守らず、全員1万字近く書いて送ってきた。ビンビンくる素晴らしい原稿ぞろい。ここからが編集部の仕事。つまり台割りとラフを全部やり直す。残暑炎上上等。
[フライの雑誌-直送便] 『フライの雑誌』の新しい号が出るごとにお手元へ直送します。第113号差し込みの読者ハガキ(料金受け取り人払い)、お電話(042-843-0667)、ファクス(042-843-0668)、インターネッ
で受け付けます。第114号は6月15日発行
島崎憲司郎 著・写真・イラスト「新装版 水生昆虫アルバム A FLY FISHER’S VIEW」
〈フライフィッシングの会〉さんはフライフィッシングをこれから始める新しいメンバーに『水生昆虫アルバム』を紹介しているという。上州屋八王子店さんが主催している初心者向け月一開催の高橋章さんフライタイイング教室でも「水生昆虫アルバム」を常時かたわらにおいて、タイイングを進めているとのこと。初版から21年たってもこうして読み継がれている。版元冥利に尽きるとはこのこと。 島崎憲司郎 著・写真・イラスト 水生昆虫と魚とフライフィッシングの本質的な関係を独特の筆致とまったく新しい視点で展開する衝撃の一冊。釣りと魚と自然にまつわる新しい古典。「新装版 水生昆虫アルバム A FLY FISHER’S VIEW」
フライの雑誌-第114号特集1◎ブラックバス&ブルーギルのフライフィッシング 特集2◎[Shimazaki Flies]シマザキフライズへの道1 島崎憲司郎の大仕事 籠城五年
フライの雑誌 113(2017-18冬春号): ワイド特集◎釣り人エッセイ〈次の一手〉|天国の羽舟さんに|島崎憲司郎
○〈SHIMAZAKI FLIES〉シマザキフライズ・プロジェクトの現在AMAZON
フライの雑誌-第112号 オイカワ/カワムツのフライフィッシング(2)
フライの雑誌-第111号 よく釣れる隣人のシマザキフライズ Shimazaki Flies
フライの雑誌社の単行本新刊「海フライの本3 海のフライフィッシング教書」
『葛西善蔵と釣りがしたい』(堀内正徳)
『葛西善蔵と釣りがしたい』(2013年5月16日発行)