文京区茗荷谷、マッキーズさんへ行ってきました。フライフィッシング界のレジェンド、宮坂さんにオイカワ釣り用のフライロッドを作ってもらいます。
20代の半ばから、マッキーさんには何本も竿を作ってもらっている。いろいろと生意気なことを注文した。今思うと、わたしの言葉はツルツルと上っ滑りしていた。
もちろん宮坂さんはお見通しだったはずだ。受け売りの知識と勝手な印象と、ブレまくりの嗜好を振りまわす若僧相手に、よく相手してくださったなと思う。
今日は、誰の言葉でもなく自分の言葉で、自信をもって、欲しいフライロッドのイメージを表現することができた。わたしも自分なりにフライフィッシングの経験を重ねてきた結果なのだろう。
なにしろしかもオイカワロッドだし。年間100日近く10年もオイカワ釣ってれば。そりゃねえ。
わたしの過剰なオイカワ釣りへの熱量が宮坂さんにも伝わったらしい。「やっぱり面白いのがいいよね」といいながら受け止めてくださった。
そんなお店と客との関係性が、きわめてフライフィッシング的だと思う。
鼻水たらした子どもの頃からわたしは、互いの趣味を尊重しながら一歩も引かない、こういう地に足の着いた大人と大人のやりとりの世界に憧れていた。