〈だれも書かなかったクマの本〉初稿拝受しました

朗報です。山﨑晃司さんの〈だれも書かなかったクマの本〉、初稿を拝受しました。読者の皆様にお届けできるまで、いましばらくお待ちください。

(2018年10月31日 編集部)

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以下、2017年12月26日の本欄記事を再掲します。『フライの雑誌』第107号のインタビュー記事は近くテキスト版を公開予定です。

ツキノワグマ すぐそこにいる野生動物』(山﨑晃司著)は、本文冒頭、いきなり

どうも最近、ツキノワグマと人間との関係が望まない方向に進んでいる。

という一文で始まる。クマ研究者としてクマをとりまく昨今の日本の社会状況への悩ましさを隠さない。著者の山﨑晃司さんには、フライの雑誌-第113号の特集へ、「クマとフライフィッシング」と題したエッセイを寄稿していただいた。

大事なことは、一般市民にクマについてのさらなる理解を通じ、醸成されたクマを含む自然観を養ってもらい、意見として行政に表明してもらうことである。

事故の後、いくつもの関連する書籍が出版され、版を重ねている。しかし、急いで執筆されたためか粗さが目立ったり、販売戦略もあるので致し方ないのだろうが、誤解を受けるようなセンセーショナルなタイトルだったりするものもある。

かくいう私も、この8月に本を一冊出版している(『ツキノワグマ すぐそこにいる野生動物』東京大学出版会)。この本は事故の以前から執筆を開始した普及書で、時間をかけて丁寧にまとめてみた。内容も盛り沢山で、最新のクマの情報を網羅していると自負している。

そこで次の一手は、数年前の構想以来まだ実現していない、さらにくだけた面白く読みやすいクマ本の出版である。

山﨑晃司さんの、物腰は柔らかいけれどグイグイと引っ張ってゆく巧みな文章は、本誌の連載「クマと遭ったらどうなるか」でも読者から大人気だった。

〝だれも書かなかったクマの本〟は、フライの雑誌社から近日発行予定です。

「そこで次の一手は、さらにくだけた面白く読みやすいクマ本の出版である」
なにごとかを追究する一流の研究者は、その相貌が対象物にだんだん似てくる。山﨑さんの場合は、こちらの写真で一目瞭然のように、どう見ても〝くま〟である。あえてひらがなで〝くま〟と書きたい。 くま博士のクマの本 山﨑晃司さんインタビュー|『フライの雑誌』第107号巻頭
「この本はぜひ若い人に読んでもらって、次世代への種まきをしたい。そしてフィールドワークの楽しさを知ってもらいたい。」(山﨑さん) 『フライの雑誌』第107号/2015年12月掲載 だれも書かなかったクマの本にどうぞご期待ください。
フライの雑誌 第115号 水面(トップ)を狙え! 水面をキーワードにするとフライフィッシングの新しい扉が開く。渓流、湖、海フライ、オイカワ、フロータント研究、バンブーロッドから水生昆虫まで、目からライズの大特集! | 水生昆虫アルバム〈BFコード〉再考:使えるフライ対応 昆虫の浮き方のフライフィッシング的解釈 | ゼロからわかる 漁協ってなんだろう 表紙写真 岩谷一
[フライの雑誌-直送便] 『フライの雑誌』の新しい号が出るごとにお手元へ直送します。第113号差し込みの読者ハガキ(料金受け取り人払い)、お電話(042-843-0667)、ファクス(042-843-0668)、インターネットで受け付けます。第115号は10月14日発行
フライの雑誌-第114号特集1◎ブラックバス&ブルーギルのフライフィッシング 特集2◎[Shimazaki Flies]シマザキフライズへの道1 島崎憲司郎の大仕事 籠城五年
フライの雑誌 113(2017-18冬春号): ワイド特集◎釣り人エッセイ〈次の一手〉|天国の羽舟さんに|島崎憲司郎
○〈SHIMAZAKI FLIES〉シマザキフライズ・プロジェクトの現在AMAZON
フライの雑誌-第112号 オイカワ/カワムツのフライフィッシング(2)
フライの雑誌-第111号 よく釣れる隣人のシマザキフライズ Shimazaki Flies
フライの雑誌社の単行本新刊「海フライの本3 海のフライフィッシング教書」
島崎憲司郎 著・写真・イラスト「新装版 水生昆虫アルバム A FLY FISHER’S VIEW」
〈フライフィッシングの会〉さんはフライフィッシングをこれから始める新しいメンバーに『水生昆虫アルバム』を紹介しているという。上州屋八王子店さんが主催している初心者向け月一開催の高橋章さんフライタイイング教室でも「水生昆虫アルバム」を常時かたわらにおいて、タイイングを進めているとのこと。初版から21年たってもこうして読み継がれている。版元冥利に尽きるとはこのこと。 島崎憲司郎 著・写真・イラスト 水生昆虫と魚とフライフィッシングの本質的な関係を独特の筆致とまったく新しい視点で展開する衝撃の一冊。釣りと魚と自然にまつわる新しい古典。「新装版 水生昆虫アルバム A FLY FISHER’S VIEW」
『葛西善蔵と釣りがしたい』(堀内正徳)
『葛西善蔵と釣りがしたい』