三月のヤマメとか〈ピッ!〉とか

わたしと師匠が釣りの話をしていたら、たまたまテレクラの話題になった(なるなよ)。それを聞いていた十代の男子が、「テレクラって何すか」と聞いてきた。

それはだな、1980年代後半に全盛を迎えた都市文化だ。

(聞いたところによると)、男が狭い箱に並んで入っていて、受話器を先に手で持って(なんでですか? 早い者勝ちだからだよ。またこれが速いやつがいるんだよ)、白いとこを指で押さえて待ちかまえていて、電話が鳴ったら一斉に〈ピッ!〉ってやるんだ、と説明してあげた。

わたしと師匠と二人で打ち合わせなしで、同じポーズの〈ピッ!〉の振りつきになってしまった。

すると男子、「あ、コミュ障っすか」だって。

いやいや、むしろコミュニケーションを求めてわざわざそういうところへ行って〈ピッ!〉するわけだからと言いかけて、教育的によろしくないなと思った。

「非リア充ではあるかもね、」と答えて、すこし悲しくなった。

SNS上でトラブった時に「自分は『フライの雑誌』に書いてる者だけど」とかうちの名前を出すのはかんべんしてください。巻き込まないで。お願いします。ほんと。代紋じゃないんですから。

「ノンフィクションの読み物として堪能した。」
「クマの生態以上に、クマの研究者の試行錯誤を綴った部分もおもしろい。」
「専門分野を追求しながら、社会のことも深く考えている著者の姿勢もこの本の魅力だ。」

荻原魚雷さんが書いてくださった『ムーン・ベアも月を見ている』の紹介文。うれしい。ありがとうございます。今度ペリカン時代さんで会ったら、ブンブン握手させてください。そして一杯おごらせてください。

三月のヤマメ。待ち遠しい。

怪しい者ではありません。ヤマメに見つからないようにライズを探してるだけです。

フライの雑誌-第116号 小さいフライとその釣り 隣人の〈小さいフライ〉ボックス|主要〈小さいフック〉原寸大・カタログ 全88種類|本音で語る〈小さいフライフック〉座談会|各種〈小さいフライフック〉の大検証|〈小さいフライ〉の釣り場と釣り方の実際|〈小さいフライ〉エッセイ 全60ページ超!
70年ぶりの漁業法改変に突っ込む|もっと釣れる海フライ|新刊〈ムーン・ベアも月を見ている〉プレビュー掲載
第116号からの【直送便】はこちらからお申し込みください 2019年2月14日発行

[フライの雑誌-直送便] 『フライの雑誌』の新しい号が出るごとにお手元へ直送します。差し込みの読者ハガキ(料金受け取り人払い)、お電話(042-843-0667)、ファクス(042-843-0668)、インターネットで受け付けます。第116号は2月14日発行
ムーン・ベアも月を見ている クマポスター
ムーン・ベアも月を見ている クマを知る、クマから学ぶ 現代クマ学最前線 山﨑晃司著

ムーン・ベアも月を見ている クマを知る、クマに学ぶ 現代クマ学最前線 山﨑晃司著

フライの雑誌 第115号 水面(トップ)を狙え! 水生昆虫アルバム〈BFコード〉再考 | ゼロからわかる 漁協ってなんだろう 表紙写真 岩谷一
フライの雑誌-第114号特集1◎ブラックバス&ブルーギルのフライフィッシング 特集2◎[Shimazaki Flies]シマザキフライズへの道1 島崎憲司郎の大仕事 籠城五年
フライの雑誌 113(2017-18冬春号): ワイド特集◎釣り人エッセイ〈次の一手〉|天国の羽舟さんに|島崎憲司郎
○〈SHIMAZAKI FLIES〉シマザキフライズ・プロジェクトの現在AMAZON
フライの雑誌-第112号 オイカワ/カワムツのフライフィッシング(2)
フライの雑誌-第111号 よく釣れる隣人のシマザキフライズ Shimazaki Flies
フライの雑誌社の単行本新刊「海フライの本3 海のフライフィッシング教書」
島崎憲司郎 著・写真・イラスト「新装版 水生昆虫アルバム A FLY FISHER’S VIEW」
〈フライフィッシングの会〉さんはフライフィッシングをこれから始める新しいメンバーに『水生昆虫アルバム』を紹介しているという。上州屋八王子店さんが主催している初心者向け月一開催の高橋章さんフライタイイング教室でも「水生昆虫アルバム」を常時かたわらにおいて、タイイングを進めているとのこと。初版から21年たってもこうして読み継がれている。版元冥利に尽きるとはこのこと。 島崎憲司郎 著・写真・イラスト 水生昆虫と魚とフライフィッシングの本質的な関係を独特の筆致とまったく新しい視点で展開する衝撃の一冊。釣りと魚と自然にまつわる新しい古典。「新装版 水生昆虫アルバム A FLY FISHER’S VIEW」
『葛西善蔵と釣りがしたい』(堀内正徳)
『葛西善蔵と釣りがしたい』