水産庁釣人専門官から、釣りジャーナリスト協議会のメーリングリスト宛に、〈【案内】内水面の環境保全と遊漁振興に関する研究成果検討会について〉というタイトルのメールが回ってきた。情報周知協力依頼の内容。
国立研究開発法人水産研究・教育機構中央水産研究所及び各地の水産試験場が実施している表題の研究成果検討会が下記のとおり開催されますのでご案内します。
都道府県、水産試験所、内水面漁協、釣り関係者等が一堂に会して情報交換や意見交換をする機会は多くありませんので、内水面の釣り振興にご関心のある方々への周知に協力をしていただければ幸いです。
〈内水面の環境保全と遊漁振興に関する研究成果検討会〉の内容は以下の通り。
内水面の環境保全と遊漁振興に関する研究成果検討会
開催日時:平成31年3月14日(木)11時00分~17時30分(途中入退室可)
開催場所:農林水産省7階講堂(東京都千代田区霞が関1-2-1)
研究目的:・内水面漁協による河川湖沼の環境保全活動の実態把握
・内水面重要魚種(天然アユ、放流アユ、渓流魚、ワカサギ)の遊漁振興の検討
出席予定者:水産庁、都道府県水産主務課、漁場管理委員会、水産試験場、都道府県内水面漁連、大学、釣り業界、マスコミ 等
〈内水面の環境保全と遊漁振興に関する研究成果検討会〉の中央水研側のリーダーは、『イワナをもっと増やしたい!』著者で現・内水面研究センター長の中村智幸さん。
四年計画で実施されている「内水面の環境保全と遊漁振興に関する研究」の研究成果報告書は、ネット上で公開されている。
どんなに素晴らしい研究でも、現場に活かされなければ意味がない。より多くの人が成果を共有することが必要だ。開催が平日の昼間とあって、誰もが参加できる日程ではないし、よく読むとオブザーバー参加資格で、発言の機会もなさそうではある。
それでも、ともすれば水産関係者の内々の集まりに終わってしまいがちな研究報告会の案内を、釣人専門官の立場で発信するのは、とても有意義なことだ。しかも前年度報告会を紹介している新聞記事の資料つき。
‘税金を使って釣り人のために働く人’として、 2004年に鳴り物入りで登場した釣人専門官だった。残念ながら、年を追うごとに当初のインパクトが薄れ、釣り人からの期待感もしぼんでいる。目立った独自の動きもなく、近年はその存在意義がよく分からないようになっているかもしれない。
今回の、「内水面の釣り振興にご関心のある方々への周知に協力をしていただければ幸いです」という広範でストレートな呼びかけは、釣人専門官の本来の業務であるのは間違いない。
報告会への参加希望者は、釣人専門官へご相談ください。
フライの雑誌社は参加します。