「あ、ライズ」とか言いつつ春うらら

オホーツクの男が東京へやってきた。

上野には高校の修学旅行で初めてきたとのこと。来るときは飛行機で、帰りは電車(オホーツクの男だから〈汽車〉と言う)だったらしい。「上野はやっぱり〈北〉への玄関口っていう感じがしますよね」と、なぜか少し興奮ぎみだ。

高校生のオホーツクの男は、東京土産で奈良林祥先生の著したかの有名なハウツー本を買った。北海道へ帰る夜汽車のなかで、同級生たちには見せずにひとりで熟読したのだそうだ。そのころ彼女いたの? 「彼女? いません」。それでこそだ同志。

「哀しみ本線日本海とか、北へ帰る人の群れは誰も無口でとか、勝手に〈北〉のイメージ暗くしないでほしいんです。それ北海道民へのヘイトスピーチですから!」

まるで初夏のようなポカポカ陽気の不忍池の畔を、人生最重の身体を揺すって汗をかきかき歩きながら、オホーツクの男は熱く語っていた。

「皆んなに言っといてください、ほんと!」

なんかちょっと違うぞその主張。北海道民のことじゃないべ。

それに皆んなって誰。

昼間からビール並べてどぜう鍋

どぜうの茶漬けがびっくりするくらいにうまい

からの並木藪

「あ、ライズ」とか言いつつ不忍池

からの柴崎「テル」のアスパラサラダ。太いとこは生で。お客様に「お刺身ありますか」と聞かれて「すみません、昨日海が時化ちゃって釣りに行けなかったんで今日は魚ないんです。」と答えていた。誠実といえば誠実なのだろうけど、料理人というより漁師みたいだね。「おれの海釣りは仕事っすから」。

こちらはとちお揚げ。アサリとカブの酒蒸しは写真撮る前に光の速さで食べきってしまいまつた。おれ今度からワインのもうかな。

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ムーン・ベアも月を見ている クマを知る、クマから学ぶ 現代クマ学最前線 山﨑晃司著

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『葛西善蔵と釣りがしたい』(堀内正徳)
オホーツクの男が大活躍する『葛西善蔵と釣りがしたい』
フライの雑誌 第115号 水面(トップ)を狙え! 水生昆虫アルバム〈BFコード〉再考 | ゼロからわかる 漁協ってなんだろう 表紙写真 岩谷一
フライの雑誌-第114号特集1◎ブラックバス&ブルーギルのフライフィッシング 特集2◎[Shimazaki Flies]シマザキフライズへの道1 島崎憲司郎の大仕事 籠城五年
フライの雑誌 113(2017-18冬春号): ワイド特集◎釣り人エッセイ〈次の一手〉|天国の羽舟さんに|島崎憲司郎
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フライの雑誌-第112号 オイカワ/カワムツのフライフィッシング(2)
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島崎憲司郎 著・写真・イラスト「新装版 水生昆虫アルバム A FLY FISHER’S VIEW」
〈フライフィッシングの会〉さんはフライフィッシングをこれから始める新しいメンバーに『水生昆虫アルバム』を紹介しているという。上州屋八王子店さんが主催している初心者向け月一開催の高橋章さんフライタイイング教室でも「水生昆虫アルバム」を常時かたわらにおいて、タイイングを進めているとのこと。初版から21年たってもこうして読み継がれている。版元冥利に尽きるとはこのこと。 島崎憲司郎 著・写真・イラスト 水生昆虫と魚とフライフィッシングの本質的な関係を独特の筆致とまったく新しい視点で展開する衝撃の一冊。釣りと魚と自然にまつわる新しい古典。「新装版 水生昆虫アルバム A FLY FISHER’S VIEW」