社内研修で南の方へ行ってきました。
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帰ってきたらショーケンが亡くなっていた。学生のときに先輩から借りたカセットで聴いてぶっ飛んだ〈Shining With You〉の、中でも〈メフィストガール〉が一番いかれていて好き。Amazonミュージックにリマスター版が上がっている。「Alexa、萩原健一のメフィストガールかけて」で日本語ロックの彼岸へ連れていってくれます。
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空を飛んで船に乗り換えて島に着いて、情報ゼロでとりあえず周りを見回して、よさそうな磯へ歩いて上がってフライをキャスト。俺が見つけて俺が釣った俺のカウアイ。ただしベイビー。たぶんこの島で岸からの海フライで魚を釣った日本人はわたしが初めて。こういう釣りがいちばん好き。

マスでもオイカワでもマルタでもカウアイでも、狙った通りに魚が釣れるとビールもうまい。明日のボートの予約をしてあったガイドのMattキャプテンがわざわざ僕らを探してやって来てくれてレストランに登場。明日の釣りの打ち合わせをする。英国統治由来のフィッシュ&チップスと、超かたいステーキとカラマリ(ただのイカリングのフライ。なぜかとてもうまい)を堪能。ご当地名物のオイスターについては、やせてるし旨味も少ないしこんなかんじなのかと。なにしろわたくしは、サロマのこたろうと、三陸岩手のものすごいぷるんぷるんを知っちゃっている。

トラウトアンドキングさんに紹介してもらったMattさんはこっちの島でも珍しいベテランの海フライフィッシャーマンで、操るボートはその名もSUPERFLY号。船脚はPowerboat並みに速かった。釣り人二人で横向きになれば前後でキャストできる。

この日は状況芳しくなかれけれども、スナッパーをやってやりました。最初のアタリで合わせるとだめで、ぐっとがまんして相手の動きを読むのがコツで、いちばん難しい。いったんフッキングするとすっごく引く。日本のチヌ、キビレの海フライと似てるのかもしれない。使ったフライは『海フライの本3』に出ていたマラブーハックルストリーマーをTMC 708の6番に巻いたキールタイプ。相手が底もの系だろうと読んで、小さめのチェーンボールアイをセットしておいたタイプが功を奏した。釣れるスタンダードフライは魚種も地域も問わない。フライフィッシングは本当に面白い。

Mattさんのガイドはきめ細やかなのに押し付けがましいところがない。こちらの技量と釣り場の状況を的確に読みとり、いい感じの頃合いでローカルの特徴ある楽しい提案をしてくれる。Wonderfulなガイドフィッシングだった。おかげさまでよい研修になりました。さ、仕事します!


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