「釣りジャーナリスト協議会」というものがあります。日本国内で釣りを扱っている新聞、雑誌など媒体の責任者が集まって、互いに情報交換をする組織です。フライの雑誌社は協議会の発足と同時、中澤編集長の時代に参加して現在まで会員です。
会員は紙媒体がほとんどのせいか、この時代に自前のウェブサイトもありません。世間様からはなにをやっているのか分からないと思います。いま検索したら自分が書いた過去記事がヒットしました。
昨日はその年次総会でした。総会でもっとも盛り上がった話題は「理事役員の高齢化」でした。協議会の副会長は、釣り業界のなかでわたしが尊敬する数少ない大先輩のひとりである、釣りビジョンの980円の野口哲雄さんです。
野口さんが困った顔で会場を見回して、「ほんとみんな歳くっちゃってさあ、だれか若いやついないのかねえ、」とおっしゃって、ふと思い出したように、よせばいいのに「ほりちゃん、いくつになった」とわたしへ振ってこられました。
わたしは苦労が少ないせいか、しばしば年齢よりも若く見られる傾向があります。おそるおそる実年齢を申し上げたら、野口さんを微妙にがっかりさせるという一幕がありました。
べつに俺わるくねえし。

左から、根岸さん、野口さん、鈴木さん。見た目はちょっとやばいですが、まじでおっかないです。

野口さんって笑うとかわいいよねと全宇宙の若い女性から評判。右は「釣りキチ三平」にでかでかと名刺が描かれたことがある鈴木記者。その筋の方ではなくこちらの筋の方です。

釣りジャーナリストの皆さん。月いちで開かれる月例会へわたしがたまに顔を出すと、他社の皆さまから「お、生きてたね! 潰れないでね!」とありがたい声をかけていただきます。わたしは(ちっ)と心のなかで舌打ちしながら、ニコニコ笑ってスルーします。

東京湾マハゼの棲み処調査の古川さん。誰でも参加、釣って撮って測って送るだけ。超おもしろい! Edo-mae Goby Revival Project :江戸前ハゼ復活プロジェクト 今期の専用ウェブページは近日公開。

分かりやすいチラシ。身近にたくさんいるのに(たくさんいる分)水産的な研究が少ない点では、ハゼもオイカワも近いかなあと。いま東京湾の活けハゼは、いい型だと末端価格で一尾千円以上もするらしいです。

水産庁の新任釣人専門官、中山洋輔氏が挨拶。8代目です、とのこと。跡目引継ぎで語られる役人の異動も珍しい。釣人専門官は、水産庁初めての「釣り人のために働くひと」として鳴り物入りで登場しましたが、正直このところ、釣人専門官らしさを発揮するシーンがたいへんすくない。なんのためにいるのか分からなくなりつつある。70年ぶりに漁業法も大きく変わったことだし、そろそろ釣人専門官が主体となって釣り人のための新しい事業に取り組んで、後世へ果実をのこす時期なんじゃないでしょうか。本気になればなるほどたいへんだけど、その分やりがいもあるはず。がんばってください。

浮間舟渡のHIRANOTSURIGUへ移動。「山と河が僕の仕事場」の牧浩之さんの超レアもの、ふかふかマラードが新入荷していた。いまなら買えます。

「釣道楽」も入荷。リニューアルした「フライフィッシャー」誌(つり人社)も本日入荷。今号の「フライフィッシャー」さんでは『ムーン・ベアも月を見ている』をきちんと読んで書籍紹介してくださっている。ありがとうございます。オールカラーのリニューアル誌面、すてきです。そのあと、店主の平野大明神と楽しいよもやま話。30分後お店をでるとき、なぜかわたしの手が一本長いものを握っていた。家に帰ったら、これ資料だから、って言うしかないなあ。玄関入る前に物置にそっと隠すとか? ばれるよなあ。人生だなあ。

フライの雑誌-第116号 小さいフライとその釣り 隣人の〈小さいフライ〉ボックス|主要〈小さいフック〉原寸大・カタログ 全88種類|本音で語る〈小さいフライフック〉座談会|各種〈小さいフライフック〉の大検証|〈小さいフライ〉の釣り場と釣り方の実際|〈小さいフライ〉エッセイ 全60ページ超!
70年ぶりの漁業法改変に突っ込む|もっと釣れる海フライ|新刊〈ムーン・ベアも月を見ている〉プレビュー掲載
第116号からの【直送便】はこちらからお申し込みください 2019年2月14日発行


「ムーン・ベアも月を見ている クマを知る、クマから学ぶ 現代クマ学最前線」






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