土手を駆け降りてきた軍団にこっちから会釈したら「何が釣れるんですかー」「ハヤだよ、オイカワだよ」「オイカワだってよ」。目の前で釣って見せたら「お、すげえ」。バケツに入れてあげて「観察したら逃がすんだよ」「はい、観察したら逃がします」。オイカワくん、バケツのなかでしばしの辛抱だ。
ここ10年近くいっしょにオイカワを釣ってきた知り合いの近所の子供は、去年の夏くらいからわたしより背が大きくなった。もういっしょにプロレスごっこして遊ぶこともない。だってパワーが違うからこっちが怪我する。それでいいんだけどさ。