次号第117号の絶賛編集中。午後のおそくになると集中力が続かない。これはオイカワ釣りに行かないとダメか。そんなこと考えてるから集中できないのか。だったら川行った方がいいか。そういうことじゃないか。わかってるさ。
カブラー斉藤さんから届いたヒエログリフみたいな生原稿を、誰もが読みやすいように整えるのがわたしの仕事。でも文章そのものはほとんどいじらない。なんでこの人は改行ほぼなしで何万字も書けるのだろう。ある意味天才。こっちにとっては天災。もう20年以上やってる。どっちもあほか。

カブラーはいま北の方へ行ってるはず。たぶん半月くらい帰ってこない。著者校正どうするんだろうね(ひとごと)。

夕方前にみんなの師匠I氏からメールきた。「川来ちゃった。いま目の前にいる」。受け取りようによってはメンへラちゃん系もしくはミザリー感ある。それならとカブラー放りだして一緒にオイカワ釣り。よくぞ来てくださいました。おっさん二人でオイカワ釣りしましょう。ちょうど川へいこうと思ってたんです。

さすがにI氏うまい。けっこうな本気竿とマジフライ(I氏のタイイングの腕はうちらの仲間ではダントツのトップとわたしは思ってる)を持ち込んできた。ライズの釣りで必要があればリーダーは20フィート以上を鮮やかに扱うI氏だが、今日は「9フィートくらい。ティペットは6X、えへへ」とのこと。そのあたりのフレキシブルなチョイスもさすが。

ここ二、三日で急に番長軍団の出現率が高まってきた。でも型が小さい。今年は春から今まで雨が少なくて、川は水量が少ない状態がずっと続いている。このまま繁殖期に突入するとなると今季は大型はきびしいかな。そこらへんのオイカワの不思議な生態は〈オイカワ本〉に書いた。

I氏が「いいなあ、いいなあ」連発するので「こっち引っ越して来ちゃえば」言ったら「そうするかなあ」だって。I氏が住んでるのは隣町。川に住むってことかな。これからまいっにちI氏が川にいるのか!

なんでこんなにかわいいのかよ。オイカワという名の宝物。下がる目尻がえびす顔。じーいちゃん、ばーあちゃん。

「遠くで小さいのかけるのがフライフィッシングっぽくていいね!」「小さければ小さいほどいいでしょ!」「だね、だね!」。暗くなるまでドヘンタイな会話。先日の桐生で見てきたシマザキデザイン・インセクトラウトスタジオのアシスタントの山田さんのハヤ釣りの話をしたら、I氏「山田さん、すげえことふつうにやっちゃうからなあ」。「でなに、山田さんにフライボックス見せたんだって? あなたもやるねえ」とほめられた。


フライの雑誌-第116号 小さいフライとその釣り 隣人の〈小さいフライ〉ボックス|主要〈小さいフック〉原寸大・カタログ 全88種類|本音で語る〈小さいフライフック〉座談会|各種〈小さいフライフック〉の大検証|〈小さいフライ〉の釣り場と釣り方の実際|〈小さいフライ〉エッセイ 全60ページ超!
70年ぶりの漁業法改変に突っ込む|もっと釣れる海フライ|新刊〈ムーン・ベアも月を見ている〉プレビュー掲載
第116号からの【直送便】はこちらからお申し込みください 2019年2月14日発行


「ムーン・ベアも月を見ている クマを知る、クマから学ぶ 現代クマ学最前線」




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