今日も魔手麻呂(マシュマロ)

滝上でイワナ、バックウォーターでオイカワ、ニジマス、同行者はヤマメにウグイ。二人で五目達成、なんのこつ。

沢の降り口からほんの少しだけ釣り下り、淵尻の開きへ上から流しこんでイワナさん。早々に今日のミッション達成。人間が多いだろうから人様と違った釣り方をするのが吉かなって。

瀬脇をオイカワ的に流してイワナさん。その前に尺くらいのバラしてる。ぐぬう。

さいきんお気に入りの黄色いマシュマロ。これは昨日巻いたやつ。巻けば甘露の日和あり。

ところでうちのパソコンは「ましゅまろ」と打つと、なぜか「魔手麻呂」と変換してくる。どこの麻呂よ。

でも魔手ってなんだか釣れそうだから、あえて辞書に覚えさせず。面倒だけど毎回「魔手麻呂」と打ってからいちいち直してる。

もし「フライの雑誌」に魔手麻呂と書いてあったら、「あ、直し忘れたんだな」とほのぼのしてください。

これいただくためだけでも小菅川へ釣りに来る価値あると思う廣瀬屋旅館さんのランチ(繁忙期のため7月3日から9月中旬までランチはお休みです)。

釣り場への道中の会話も、行った先の美味しいものも。釣りの楽しみは釣りだけじゃない。

夕方は小菅川のリリース区間へ移動。開きでしぶいライズしていたのをとったら巨大オイカワだった。

ふだん地元でさんざん釣ってるのに小菅に来てもオイカワ。どんだけオイカワ好きなの。そしてこれふつうの渓流用ランディングネット。どんだけ巨大オイカワ。

ならばとフックサイズ20番のスケーターフライに変えて、オイカワ式3秒ルールで散発ライズを狙い撃ちして、ニジマス。3秒ルールなのでティペットは5X。切れない。安心。オイカワ式に習熟するといろいろ応用がききます。

第117号の「リリース釣り場」特集でも紹介している小菅川は、上流部は10数年以上放流されておらず、ワイルドなヤマメとイワナが釣れる。川の規模は小さいが水源林として森が保たれているから魚は多い。一日5匹までという尾数制限もいい感じで機能している。

中流部には親子連れでも楽しめる濃密放流区間の管理釣り場があり、最下流部からダムバックウオーターまでは、月一でニジマスの放流があるリリース釣り場になっている。渓流釣りが禁漁になる冬場は、冬期ニジマス釣り区間で安価なニジマス釣りを楽しめる。

小菅川にリリース区間が導入されて今年で20年。その後、細かいゾーニングの修正と追加が加えられていった。当初は多少むりやり感もあったが、釣りを観光立村の軸に据えている小菅村行政の長年のバックアップもあり、川も人も魚もすっかりなじんだ。

釣りが地域の村民から受け入れられている雰囲気がある。そういうのは釣りをしていれば伝わってくるものだ。これで東京都内からたった片道2時間。気持ちのいい渓流釣り場だ。

日本のマス釣りとリリース区間との歴史は、第117号にまとめて編集部が記事を書きました。読者の協力をいただいた大アンケートでは、全国のリリース釣り場の最新事情と、釣り人の本音の評価がわかります。

フライの雑誌 117(2019夏号)|特集◎リリース釣り場 最新事情と新しい風|全国 自然河川のリリース釣り場 フォトカタログ 全国リリース釣り場の実態と本音 釣った魚の放し方 冬でも釣れる渓流釣り場 | 島崎憲司郎さんのハヤ釣りin桐生川
6月30日発行

[フライの雑誌-直送便] 『フライの雑誌』の新しい号が出るごとにお手元へ直送します。差し込みの読者ハガキ(料金受け取り人払い)、お電話(042-843-0667)、ファクス(042-843-0668)、インターネットで受け付けます。第116号は2月14日発行
身近で楽しい! オイカワ/カワムツのフライフィッシング ハンドブック 在庫お問い合わせください。

ムーン・ベアも月を見ている クマを知る、クマから学ぶ 現代クマ学最前線」

フライの雑誌社の単行本新刊「海フライの本3 海のフライフィッシング教書」

フライの雑誌-第116号 小さいフライとその釣り|主要〈小さいフック〉原寸大カタログ|本音座談会 2月14日発行
フライの雑誌 第115号 水面を狙え! 水生昆虫アルバム〈BFコード〉再
フライの雑誌-第114号特集◎ブラックバス&ブルーギルのフライフィッシング シマザキフライズへの道 島崎憲司郎
フライの雑誌第113号特集◎釣り人エッセイ〈次の一手〉|〈SHIMAZAKI FLIES〉の現在AMAZON
フライの雑誌-第112号 オイカワ/カワムツのフライフィッシング(2)
フライの雑誌-第111号 よく釣れる隣人のシマザキフライズ Shimazaki Flies

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〈フライフィッシングの会〉さんはフライフィッシングをこれから始める新しいメンバーに『水生昆虫アルバム』を紹介しているという。上州屋八王子店さんが主催している初心者向け月一開催の高橋章さんフライタイイング教室でも「水生昆虫アルバム」を常時かたわらにおいて、タイイングを進めているとのこと。初版から21年たってもこうして読み継がれている。版元冥利に尽きるとはこのこと。 島崎憲司郎 著・写真・イラスト 水生昆虫と魚とフライフィッシングの本質的な関係を独特の筆致とまったく新しい視点で展開する衝撃の一冊。釣りと魚と自然にまつわる新しい古典。「新装版 水生昆虫アルバム A FLY FISHER’S VIEW」
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『葛西善蔵と釣りがしたい』(堀内正徳)
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