『フライの雑誌』次号第118号の特集は〈マシュマロ大爆発〉になりました。
ここ数年、全国の釣り人からマシュマロ・フライでいい思いをしたという声が編集部にガンガン届いています。マシュマロ・エクステンションを備えた一群のフライパターンは、〈マシュマロ・スタイル〉と呼ばれます。
マシュマロ・スタイルの発祥由来については、本誌第98号の〈シマザキワールド13〉(2012)で、開発者の島崎憲司郎さんに書いてもらっていますので、そちらをご覧ください。
いわば現在のマシュマロ・ブームは、発表から数えて第何回めかの波であるのですが、年を追うごと、季節を重ねるごとに釣りびとそれぞれの工夫が重ねられて、それぞれの釣りシーンごとに、より使いやすく、より釣れるように改良されているようです。
マシュマロ・スタイルのフライは、その独創性、様々な拡張性、扱いやすさ、なによりよく釣れる点などなどにおいて、ウルフスタイル、パラシュートスタイルなどと並ぶ、現代日本のフライフィッシングシーンが生んだ歴史的フライスタイルと言えます。
そこで、『フライの雑誌』次号第118号では、現段階でのマシュマロ・スタイルの最新事情を、誌面へがっちりと記録しようと考えました。まったくもって実用的な特集です。
特集の目玉は〈あなたとわたしのマシュマロ〉。全国の釣り人それぞれの工夫の詰まった、実績と信頼の〈マシュマロフライ〉の現物を、釣りの現場でのマシュマロ・エピソードとあわせて、できるだけたくさん集めてみようと思います。
いつも通り、全国のフライフィッシャー読者の皆様のご協力が頼りです。文章が苦手な方は編集部がお手伝いします。どうかお気軽にあなたのマシュマロをお寄せください。またはご相談ください。お礼に、またなにか特別なモノを用意します。
編集部から個別にご協力を依頼する場合もあるかと存じます。どうかつれないそぶりはなしでお願いします。
明日の釣りにすぐ役立ち、記録としても後世に残る、楽しい本を作りましょう。何十年か何百年後の知らない釣り人が、第118号を手にとって、ああじゃないこうじゃないと、ぐだぐだ言ってくれているのを想像すると、わくわくします。
どうぞよろしくお願いします。
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※もちろんマシュマロ特集ですので、マシュマロ開発者の島崎憲司郎さんにも、できればぜひご登場いただきたいと考えた編集部は、最近YouTubeで人気の、シマザキデザインのアシスタントの山田さんを通じて、マシュマロ・スタイルの未発表フライを次号に出してもらえませんか、とお願いしました。すると島崎憲司郎さん似の山田さん、「あ、じゃ、島崎サンに言っておきますね。」とご快諾。山田さん、ありがとうございます!
「ムーン・ベアも月を見ている クマを知る、クマから学ぶ 現代クマ学最前線」