高原のイワナ

連載寄稿者さんへ遅延している原稿の督促電話をしたところ、恥ずかしそうに、

「ごめんね、釣り行ってたもんで。」

と言われた。

ここまでストレートに返されると、何も言えない。

釣り雑誌の原稿が遅れる言い訳としては最強。

とはいえ、最近はこちらも、〈SNS原稿督促〉という新技を覚えた。つまり小社のインフルエンスなSNSを駆使した原稿督促だ。そのまんまだが、相手によってはマシュマロ並みによく効く。

まず最初はかるくジャブ程度に書き込む。実名は出さない。心にやましいところがある原稿遅延者なら、編集部のそんな感じを匂わせるエントリを見ただけで、ドキドキしてくることを期待したい。

対応次第によっては、原稿が遅れているという恥ずかしい事実を、全世界的にバラされてしまうかもという、恐怖心にさいなまされる。そこでたいてい、「今やってるのでちょっと待ってて」と、蕎麦屋さんの出前状態で向こうから連絡してくる。

牧浩之さんとかにはとてもよく効く。まだ人の心が残っているのだろう。

ただ残念ながら、効かない相手にはまったく何の意味もない。

釣り行っちゃう人とかには無理だし、カブラー斉藤さんになんか全然ダメ。

こんなどうでもいいこと書いてないで、編集作業をさっさと進めないといけないのはわかってる。わかってるから、書いてる。

今年の五月連休明けの高原のイワナ。いい日だったなあ。現実逃避。

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