ネーミングが恥ずかしすぎるために、まるでヴォルデモートのようにその名前を口にすることすら憚られ、もちろん買ったことも使ったことも一切無い商品が、いくつかある。読めない名前はずっと読めない。読まない。間違えると恥ずかしいから、人前で口に出さない。だから広がりもしない。固有名詞のつけかたとても大事。
アオリイカ釣り用のエギには、なぜかユニークな名前が結集している。
エギ王、エギリー、アオリーQ、エギスト、エギザイル、ロケッティア、超動餌木 乱舞、エメラルダス、餌木邪、エギマル、パタパタ、餌木蔵、墨族、エギ番長、軍神エギ、エギボンバー、スクィッドシーカー、百海サーフ、海煙ダートクルー、
などなど、よくもつけたなおい。マーケティング調査の反映なのか、キラキラネームより、オラオラ系が多いかも。「エギザイル」、「エギ番長」あたりは傑出している。「パタパタ」も捨てがたい。このエギには本物のエビよろしく、短い腹肢がたくさんついてる。だから「パタパタ」。
イカ釣り初心者の自分の場合、エギはネーミングのインパクト重視で買うことが多い。「超動餌木 乱舞」なんて言われると、今すぐ使ってみたくなる。そしてその名を叫びながら大海原へ向かってロングキャストする。「スペシャルローリングサンダー!」みたいな。技の名を叫べば効果が倍増するのだ。なつ。
でも勝手なもので、このノリをフライフィッシングでやられると違和感がある。第91号(「きちんとパッケージ・デザインしませんか」)でも言いましたが、パッケージデザインとネーミングには気い使ってくださいと言いたいです。ほんと勝手でごめんなさい。
業界の雄、ティムコさんは少々やばい。ペレットダブ(うっわ)の前科がある。ストローインディケーター(棒浮きやで)は、ネーミングではなく、開発段階でアウトの案件か。
トラウトガムは不思議にギリで可。
ガム釣れるし。(けっきょくそこかい!)