フライの雑誌-第115号(2018年10月14日発行)より、
〈最新のマッキーさん〉を公開します。
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最近のマッキーさん
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マッキーズさんは1980年創業、今年で38年目の個人ロッドメーカーだ。ARTISTブランドで広く知られる。
本誌第105号特集◎〈日本の渓流のスタンダーロッドを考える〉ではARTISTロッドの名が多く挙げられた。ロングリフター、スムース、トラベラー(廃番)などいずれも歴史に残る名竿だ。釣り人の手に届けられたARTISTロッドはなんと通算1万本以上になる。
2017年に現在の文京区茗荷谷へ移転した。工房は広くきれいになったが、長年親しまれた裏銀座の店舗と雰囲気がどことなく似ている。ご主人はご存じ宮坂雅木さん。「トシは忘れちゃいました。」と笑う。
日本のフライフィッシング界を黎明期から牽引しているアイコンであるのに、気軽な愛称〝マッキーさん〟で呼ぶ顧客が多いのは、マッキーさんの分け隔てなく飾らないお人柄による。
今日はマッキーさんに新しいフライロッドをお願いした。そのロッドでオイカワを釣りたいと思っている。オイカワ釣りへの過剰な愛情を語っていると、その熱量がマッキーさんにも伝わったらしい。「釣りはなんでも面白いですよね。」と受け止めてくださった。
おだやかに微笑むマッキーさんは丁寧語をくずさない。
互いの価値観を尊重した大人と大人のやりとり。そんなお店と客との関係性がフライフィッシング的だ。自分の道具に関わってくれた人の顔を思い出して釣りをすれば、釣りの喜びはより深まる。道具も大切にする。
ロッドを受け取りにお店へ行く日がたのしみだ。マッキーさんにも会えるし。
(編集部・堀内)
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