一昨日は、片道4時間の単独ドライブ出張だった。往復8時間をずっと80年代歌謡曲を熱唱して、まだまだ全然いける。わたしの青春は80年代だったことを再確認した。実に40年前である。
それでちょっと思い出したが、若いころ会社のノンケ同僚5、6人で、二丁目に行ったことがある。
郵便局の裏あたりのバーへ、飛び込みで入った。カウンターの向こうで、細マッチョ、短髪、日サロ肌のおねえさんが、僕ら一見さんを迎えてくれた。
飲み物が出てカンパイした後、そういうシチュでよくあるように、おねえさんは「お兄さんたち、二丁目は初めて?」でトークの口火を切った。スーツ着たサラリーマンの僕らの性的魅力について、おねえさんによる一人一人の品評がはじまった。
若かったせいか、概ね好感触。まるでスーツの下を透視する能力を持っているかのような、舌鋒生々しい、おねえさんの赤裸々なコメントはいちいち気が利いていた。さすがプロだ。
性的対象として見られ慣れていない同僚たちは、端から身悶えさせられていった。次は俺だと、わたしは内心ドキドキして待っていた。
ところがおねえさんは、わたしだけチラ見して、「あんたはダメ」でおしまい。
あれはけっこうショックだったな。
いまだに(なんで?)と思ってる。
なんで俺だけ?
別にいいけど。
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ところで、寒いです。とつぜん冬将軍がやってきましたね。
うちの編集室は古いため、常にどこからかすきま風が入ってきます。
しかもわりとびゅうびゅう吹きすさびます。屋内なのに。暖房はもったいないのでできるだけ使いません。
だから厚手の防風フリースを着込んで、かつ、頭からすっぽりとフードをかぶった状態で仕事しています。
立ち机なんで気分は完全にアウトドアです。
冬山か。