なんと芽吹いていましたよ。

不可欠緊急の案件で交差点にボーっと立っていたら、(ほんとに)見知らぬお嬢さんからマスク越しに鋭い目で睨まれた。意味のわからん悪罵を大音量で俺に投げつけつつ、時々こっちを振り返りながら、横断歩道を向こう岸へ渡っていった。かなり離れてからも、わざわざ立ち止まってこっちになんか叫んでた。

そういう経験はあまりない。ていうかないし。俺なんもしてない。ちなみにマスク着けてた。オバケより病気より怖いのはヒト。仲良くしよう。

帰ってきて、市場で買ってきたちょっといい牛すじを仕込んだ。

色々さぼっているわけではない。セルフメディカルクリニックを開院したのだ。

途中で方針変更、大根とこんにゃくを投入して味付けを迷ってるところで、釣り仲間の料理の先生から、「元気ですかーッ!」と電話がかかってきた。楽しい釣りの話のあと、今後の味付けの方向性をたずねると、

「さけ、しょうゆ、みりん、ダーッ!」

と叫ばれ、電話切られた。

あとね、殺人ウィルスよりも、日本人には自粛が最強で最恐で最凶。

同調圧力無双であるけれど、「キジも鳴かずば撃たれまい」、ってことがあります。「物言えば唇寒し秋の風」、というのもあります。

「ダーッ!」の精神で乗りきりましょう。

荒れた河原で長年、一本だけでがんばっていた。昨年の台風連続来襲で根元が掘れ、根っこがあらわになった。横倒しになって、ついに斃れたかとあきらめていたが、なんと芽吹いていましたよ。

大帝は常にただ自分が目立ちたいだけ。花粉症ゼロどうなったんだろう。