先日紹介した「コロナという馬鹿でかいゾウについて考える。」の続きが発表されました。筆者は「Angling Trade Magazine」発行人で、「TROUT Magazine」編集人のKirk Deeterさんです。友人の医療関係者からのアドバイスをもとに、パンデミックに対してフライフィッシャーがとるべき態度について解説しています。全体をざっくり超訳で紹介します。
Covid-19 and fly fishing
コロナウィルスとフライフィッシング
パンデミックが長く続いている。そろそろ多くの州では自宅待機の緩和がなされようとしている。釣りに行きたくてうずうずしている人も多いはずだ。
わたしたたちは今後、どんな釣りを心がければいいだろう。釣りガイドはどのような対処をすればいいだろうか。
気を緩めないことだ。自分の頭で考えよう。
まず、これまでも言われてきたように、できるだけ身近な釣り場へ行く。ロッド一本分、9フィートの対人間距離を取る。マスクやゲイターなど、顔を覆うものを着用する。車の相乗りはしない。自分の魚は自分でランディングする。できれば家族とだけ釣りをする。
追加するとすれば、自分の体調を把握して、少しでも調子が悪いなら釣りには行かない。道具は事前にすべてそろえておく。ボートを利用したフロート・トリップには残念だがリスクが多い。岸からのソロ・ウエーディングをおすすめする。
55歳以上の人は45歳以下よりもウイルス感染のリスクが高い。65歳以上で感染した場合、死亡のリスクは55歳以下の人の22倍だ。高齢の釣り人は、リスクを負ってまで釣りに行く価値があるのかどうかを考えよう。
パンデミック下において、すべてのリスクを排除できるわけではない。リスクのコントロールを考えれば、「家にいること」が最適解である。
しかし落水、滑落、事故など、釣りはそもそも危険を抱えた楽しみだ。
釣り人は経験と知識と道具によって、自分の身にふりかかるリスクをコントロールしてきた。いまはまずとにかく、釣りのローカルルールを厳守しよう。規則をやぶったうえでの感染は、他の人全員に迷惑をかけるかもしれない。
ここまでのところ、釣り人と釣りガイドたちの真摯な対応は本当に素晴らしい。
今後も情報を提供していく。みなさまどうぞご自愛ください。
Kirk Deeterさん
(「Angling Trade Magazine」発行人、「TROUT Magazine」編集人)
ざっくり超訳です。正確に翻訳できる方はぜひご自身でご案内をお願いします。
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