【公開記事】
フライの雑誌-第61号(2003)から、特集◎日本フライフィッシングの軌跡|特別座談会 フライフィッシング夜明けの頃の釣具業界ウラ話 を公開します。
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特別座談会
日本フライフィッシングの軌跡
フライフィッシング夜明けの頃の釣具業界ウラ話
「六角竿」から「ゲイシャライン」、「ハーディー来日」まで
現在わたしたちが楽しんでいるフライフィッシングは、もとは海外から移入されてきた釣りだ。日本のフライフィッシングの変遷を考えるとき、かつて東京の京橋にあった『つるや釣具店』の存在は重要だ。日本のフライフィッシング用品は敗戦後まもない時期に『つるや釣具店』で扱われ、以降、時間の経過とともに全国へひろがり、現在に至っている。
先日、その京橋『つるや釣具店』で働いていた方々に集まっていただき、お話をうかがう機会があった。集まっていただいた四名の入社時期と退社時期をならべると、ちょうど敗戦後すぐから現在までをもれなく網羅した。
今回は、敗戦直後から高度成長期までの時代に区切ってお話をうかがった。舶来の新しい釣りであり、文化であるフライフィッシングへの、驚きと興味に追われた日々。日本社会でフライフィッシングが勃興する寸前、ふつふつとマグマが煮えたぎっているような、貴重な歴史の記録だ。
最初期の国産フライ用品から、誰もフライを投げ入れたことのない処女釣り場まで。「その季節」を知らないフライフィッシングを愛する者にとって、興味津々なエピソードのオンパレードである。
フライの雑誌-第61号(2003)より
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フライの雑誌-第61号(2003)
フライの雑誌-第61号(2003)
フライの雑誌-第61号(2003)
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フライの雑誌社では、ここに来て日々の出荷数が増えています。「フライの雑誌」のバックナンバーが号数指名で売れるのはうれしいです。時間が経っても古びる内容じゃないと認めていただいた気がします。そしてもちろん単行本も。
島崎憲司郎さんの『水生昆虫アルバム A FLY FISHER’S VIEW』は各所で絶賛されてきた超ロングセラーの古典です。このところ突出して出荷数が伸びています。
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