雑誌が休刊のアナウンスで「ざんねんだー」とか饒舌に騒ぐのは、野次馬、外野、通りすがりの知らない人。仲間だったら口ごもるはず。
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長年の友人、新宿のバンブーロッドビルダー、シーズロッドの藤塚さんがフェイスブックページをつくった。「URLって、メールアドレスのこと? 」からよくぞここまで。
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物心ついたころ、夏休みのおばあちゃんちで食べたギギのお味噌汁は、見てくれはクリーチャーだけど、とても美味しかった。家族の大切な記憶だ。
あんたが食べた関東のギギは国内外来魚だよと教えてもらっても、そうすか、としか。外来種と呼ばれる生物への自分の認識の原点はギギだな。
当時、土地の人はギーギーと呼んでいた。
今はギギいない。よそものが定着するのはむずかしい。
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フライフィッシングへの呆れたレベルの入れ込み具合を電話口で語る寄稿者さん。思わず、ばかですねえ、と口に出たところ、
「お褒めの言葉ありがとうございます。」
ですって。うれしそうだぞ。なんとかにつける薬はないですねえ。
「あなたもねえ。」
そうですねえ、平和ですねえ。
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自分が面白いと感じて世の中に届けたものを、だれかにも面白いと言ってもらえることは出版社として無上の喜び。数じゃないんだよなあ。
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次号第120号の台割初稿がもうできてしまった。
いわゆる自粛期間(本人は自粛したつもりは一切ないが結果的に同等の行動になった)の反動であろう。
すげえ仕事したいエネルギーがたまってる。
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ちょっとハヤ釣ってくる。
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フライの雑誌社では、ここに来て日々の出荷数が増えています。「フライの雑誌」のバックナンバーが号数指名で売れるのはうれしいです。時間が経っても古びる内容じゃないと認めていただいた気がします。そしてもちろん単行本も。
島崎憲司郎さんの『水生昆虫アルバム A FLY FISHER’S VIEW』は各所で絶賛されてきた超ロングセラーの古典です。このところ突出して出荷数が伸びています。