雑誌の編集作業が始まると夜も朝も昼も一升餅になる。ひとつながりになって、ずるずるどんどん、腹いっぱい。
作業中はまともに寝られず、随時ベッドに転がって(うちは布団だけど)気を失う毎日が、一ヶ月くらい続く。まあ仮眠だが、慣れたせいか、若い頃に比べて仮眠の質が上がった。
仮眠といえば、夏眠する肺魚に憧れていた時期があった。光合成する植物もちょっとうらやましい。そういう人は多いらしい。
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再開で大盛り上がり中の昨夜のペリカン時代さんで。
「えーとほら、あれ何でしたっけ、音楽のサブスクとかでアルバムの曲順が勝手に変えられちゃうやつ。えーと、クラッシュ、スラッシュ、フラッシュ、あー、」
「あー、」
「えーとえとえとえと」
(二人で両手を上げて前方の虚空をかき混ぜる仕草)
「シャッフル!」
「それよ!」
あれはよくない機能ですね、
作り手も聴き手もばかにしてますよね、
で一致。
言ってることは間違ってないと思うけど
出てくるまでが長かったのが情けない感じ。
「シ」と、「小さいツ」しか合ってなかった。
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フライの雑誌社では、ここに来て日々の出荷数が増えています。「フライの雑誌」のバックナンバーが号数指名で売れるのはうれしいです。時間が経っても古びる内容じゃないと認めていただいた気がします。そしてもちろん単行本も。
島崎憲司郎さんの『水生昆虫アルバム A FLY FISHER’S VIEW』は各所で絶賛されてきた超ロングセラーの古典です。このところ突出して出荷数が伸びています。