よく言われることだが、〈いい竿〉はおいしい料理と似てる。
逆に、出汁がぼけた味噌汁、ぼそぼそのごはん、のびきったソバ、色々失敗したコーヒー、塩と砂糖を間違えたケーキは、たいていの人が顔をしかめるはず。〈だめな竿〉の立ち位置に近い。
着弾が必ずそれる銃みたいなもので、実用上の良否の判断は明確。蓼食う虫も好き好き以前の話。
といいつつ、味覚は経験の拡張であるという。経験を積んでいないと、見えてこない味はある。
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釣りをやる女性を“女子扱い”するの、ほんとやめた方がいいと思う。
(この一行はしばらくあげとくことにします)
フライの雑誌社では、ここに来て日々の出荷数が増えています。「フライの雑誌」のバックナンバーが号数指名で売れるのはうれしいです。時間が経っても古びる内容じゃないと認めていただいた気がします。そしてもちろん単行本も。
島崎憲司郎さんの『水生昆虫アルバム A FLY FISHER’S VIEW』は各所で絶賛されてきた超ロングセラーの古典です。このところ突出して出荷数が伸びています。