昨日は上州屋八王子店さんに集まっているお客さんたちの企画「キャンプフライデーズ」に参加した。ねらいはブラックバスとブルーギル。
ブルーギルは、第120号の大物ねらい特集巻頭へ寄稿してくれた水野隆信さんが、ギルの穴を見つけてくれてからは、一時期入れ食い。でもブラックバスは、焼き鳥くらいのが、全員がかりで5、6匹って感じ。ギルもバスも、沈めるより圧倒的に水面のフライへ反応した。
今日も竿ガシラはみんなの井上師匠だった。なんかくやしいので、
「井上さんはフライ10本むすんでるからな。」
「むすんでないよう。」
「じゃあ集魚板ぶらさげてるんでしょ。」
「集魚板ぶらさげてないよう。」
「わかったコマセカゴだ。」
「コマセカゴぶらさげてないよう。」
井上師匠は相手から請われれば、釣り方やフライを誰にでも親切ていねいに教えてくれる。そして相手にとって余計なことはけして口にしない(ここ大事)。ひとりで爆発しつづける井上さんは、釣れなくて困っているわたしに、自分の入れ食いポイントをわざわざ譲ってくれた。しかしわたしにはやっぱり釣れない。わたしは性格が悪いので、
「あ、こんなところで釣れるはずがないや。」
とつぶやいて、すぐに離れた。すると松井さんがにやにやしながら、
「井上さんのあとはいちばん入っちゃいけない場所ですからねえ。」
師匠がさんざんっぱらやり尽くしてるあとに入ってもそれはね。
水野さんがやわやわの0番フライロッドを使っていた。藻がからむと、10センチのギルがかかってもフライロッドが十五夜満月になる。毎回みんなで大騒ぎした。「ついにロクマルか!」「いや、小ギルだ!」みたいな。こういう楽しみ方も面白い。なにせ水野さんは巨バスらしきボイルも無視して0番で小ギルを釣り続けていたくらいだ。
バスもギルも夏の方が釣れる。でも秋の釣りは気持ちがいい。仲間と一緒の休日に、ブラックバス/ブルーギルのフライフィッシングはサイコーだ。
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本当はお近くのフライフィッシング用品取り扱い店を訪ねるのが、一番の早道です。よい深いたのしみへの扉も開きます。楽しい釣り仲間もできますよ。
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