昨日の真柄慎一さんとの会話。
「今度の本、定価いくらすか」
「まだ決まってない(おととい書き下ろし届いたんだよ)」
「千円こえるっすか」
「四六判だし多分。なんで」
「千円こえると売りづらいんす。『朝日』の時は千二百円の二百円がむずかしくて、〝千円でいいっす〟ってお願いしてだいぶ売ったんで」
「そ、そうだったんだ」
「俺、百冊は手売りしましたもん。」
作家なのにすまないねえ。
苦労をかけるねえ。
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真柄慎一さんの前作は2010年。今度の本は新作を翌年に書き始めてもらって今年やっと形になるから、丸10年かかった。大寡作すぎ。待ってた編集者もほめてください。
真柄さんの作品を読むときっと好きになります。
こころが晴れやかに、人にやさしくなれます。
ひょっとして、今の時代に呼ばれた本なのかもしれない。
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