美術印刷で名高い東京印書館さんは、2005年11月発行の『新装版 水生昆虫アルバム』(島崎憲司郎)、2006年発行の〈フライの雑誌〉第73号から、フライの雑誌社の出版物の印刷製本を一手に面倒みてくださっています。
雑誌と単行本をあわせてここまで、美麗な仕事を通算66冊。いくら面白い中身を作ってもカタチにできなければ残りません。100年残す本を目指している小社のベストパートナーです。っていうか、いつも本当にお世話になっております。いつまでも素人でスミマセン。今回の春の新刊2冊でももちろんお世話になりました。
今回は、とくに『黄色いやづ 真柄慎一短編集』の黄色の発色と耐候性にこだわりました。あと、フライの雑誌社史上はじめて、タイトル文字に「箔押し」を採用しました。タイトルの文字を触ってみてください。もこっとしています。それが「箔押し」です。一度でいいからやってみたかった。夢でした。営業部Oさんに色々ご指導いただきました。
『オイカワ/カワムツのフライフィッシング増補第二版』には、増補したフライフィッシング初心者向けの記事で、Oさんがカメオ出演しています。以前校正を持ってきてくれた際、Oさんにスーツの上からウェーダーを履いてもらって、編集部の近所の川で一緒にオイカワのフライフィッシングをした時の写真を使いました。
事前にいちおう、Oさんと東京印書館プリンティング・ディレクターのHさん(釣り仲間)にpdfのゲラを送って、こんな風にOさん出してもいいですかと、メールで聞きました。するとOさんじゃないHさんが即レスくれて、「あ、フリー素材ですからどうぞご自由に。」だって。深夜にゲラゲラ笑いました。あとでOさんも喜んでくれてたみたいでよかった。
付き合い始めて16年、お互いいつのまにかトシ食いましたが、いつまでも楽しく仕事したいですね。
東京印書館さんが新刊2冊をこんな風に紹介してくれました。
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