葛西善蔵の直筆原稿「姉を訪ねて」、公開さる。
青森県近代文学館では、本県近代文学への理解を深め研究に資するために、隔年で「資料集」を刊行しています。
この度、第十二輯として『葛西善蔵・原稿「姉を訪ねて」』が完成いたしました。
葛西善蔵は現存している原稿の少ない作家であるという定評がありましたが、当館では平成三十年に直筆の原稿「姉を訪ねて」を収蔵することができました。
この原稿は、これまで古書店の目録等に一枚目の写真が掲載されたことはありましたが、その全貌は明らかになっていませんでした。
本資料集の刊行が、葛西善蔵研究のさらなる進展に繋がることを期待します。
作成にあたり、お力添えいただきました関係各位に厚くお礼申し上げます。
令和3年3月30日
青森県近代文学館
青森県近代文学館が葛西善蔵の直筆原稿を公開。すごい資料ですよこれは。文学専門主幹の竹浪直人氏の解説つき。葛西善蔵研究者であられる竹浪さんの相当なご尽力が伺えます。
資料の直リンクはこちら。PDFで全文公開されています。
葛西善蔵の人気作、発表から100年以上過ぎているのにいまだに繰り返し読まれている〈雪をんな〉は、青空文庫でも読めます。
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