日本釣りジャーナリスト協議会定例会。6月から遊漁者は30kg以下のクロマグロを一切釣ってはまかりならん、という水産庁からのお話。
フライフィッシングでほぼ釣れないけど釣れたら最高にうれしいメジ釣りは日本から消えます。
大企業のマグロ大乱獲を、水産庁が長年にわたり放置していたツケを、零細漁民と一般釣り人が払わされた格好です。
クロマグロの絶滅状況をつくった真の理由は。水産庁のこれまでの対応は。現在の規制でクロマグロの資源は増大するのか。
大中まき網は農林水産大臣の許可漁業であるが、1982〜83年第一次中曽根内閣の金子岩三農林水産大臣は長崎県生月のまき網経営者である。
2016年の30キロ未満の小型魚に関する都道府県別に定める沿岸小型漁船の漁獲可能量が、千葉県38.8トン、神奈川県31.9トン、三重県26トン、長崎県632.3トン、山口県(九州西部)83.4トン、鹿児島県は沖縄県等五県で計13.2トンとあまりにも少ない量で規制している。
これに対して大中型まき網漁業は2000トンが認められている。このまき網の2000トンは資源が減っているため1500トンしか獲ることができなかったようだが、三重県は100トンを超えたり、10県近くで違反が発覚し、今年に入ってからの大騒ぎとなった。
ところで遊漁におけるクロマグロ採捕については、各都道府県から提出された採捕量から30キロ未満の重量は6.4トンと水産庁は推計しており、一都道府県あたり164キロと、とるに足らない量である。
「マグロを釣るのは罪なのか」
『フライの雑誌』第112号(品切れ)に掲載した「日本釣り場論85 マグロを釣るのは罪なのか」(水口憲哉 2018)を全文公開しています。
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