次号特集ウラ話

「フライの雑誌」次号第122号のすべての編集を終えました。ほんとうにたくさんの皆様のご協力と、なによりも読者の皆様の応援のおかげです。ありがとうございます。

次号の特集は、「はじめてのフライフィッシング First Fly Fishing」です。

意外なようですが、初心者さん向けの〈フライフィッシング入門〉は、これまでのフライの雑誌社の仕事の中で初めてです。(うーん、やっぱりあんまり意外じゃないかも。)

創刊編集長の机を整理していたとき、〈初めてのフライフィッシング〉と題した企画のメモを見つけました。妙なイラスト入りのメモは、途中で企画自体をやめた感じで終わっていました。でも、ああ、こういうのをやりたかったんだなあ、と思いました。

そういえば、「うちがやれば、入門書だって、面白いのできると思うんだよね。」と、言っていたような気がする。いや、それはわたしの後付けの妄想かもしれないけど、いずれにせよ、自分がいつかはやらねばなるまい、やりたい、と思っていました。それから18年たっちゃいました。

で、できたのが今回の「はじめてのフライフィッシング First Fly Fishing」特集です。ある意味では、こういう言い方すると何ですが、自分が関わってきたフライフィッシングの総集編というような気がします。

編集はすげえ、たいへんでした。正直途中で、なんどもあきらめかけました。ていうか、最初は単行本にしようと思っていて、ラフデザインまで作っていたんですが、どうしても納得がいかなくて、全部ボツにしました。いちから出直し、やり直し。出直しブルースが応援歌。かえってずっといいものができてよかったです。

これからフライフィッシングを始めたいと思っておられる方へ、〈はじめてのフライフィッシング〉を、〈フライの雑誌〉式に伝えられたと思います。ベテランさんにも新しい発見があるはずです。評判がよかったら、続けていきたいと思います。じつは今回は「1」なんで。「2」があるかどうかは反響次第です。すみません。

今号はそれに加えて、中面カラーが、「初公開 ホットワックス・マイナーテクニック Hot Wax Minor Technics 島崎憲司郎+山田二郎」です。本当はこちらだけでじゅうぶん特集一本勝負以上の内容です。

タイイングと写真担当の島崎憲司郎さんと、解説の山田二郎さんの息がぴったり合っているのは、見事としか言いようがありません。さすが長年の名タッグチーム。桐生のシマザキデザイン・インセクトラウトスタジオの最新の様子も撮影してきました。

ホットワックス加工はですね、ご自分でやってみるとびっくりしますよ。とにかくすげえ楽しいですから。記事はティムコさんの動画と微妙に連携しています。クロスでごらんいただくとよりわかります。とにかく近代フライフィッシング史上、はじめての技術です。ぜひ味わってください。「シマザキフライズ SHIMAZAKI FLIES」への期待は、いまや暴発寸前です。

というわけで、編集終わったので川へ行ってきます。

小番長。

特別な日には特別な竿。

中村羽舟さんがわたしのためにつくってくれた羽舟竿。すごい竿です。

この竿はわたししか触れないことになっています。

『フライの雑誌』第122号
定価1,870円(税込み)
(2021年6月15日発行)
ISBN 978-4-939003-86-8

取り扱い店舗様には2021年6月5日以降に並びます。
※少部数です。ご予約注文をおすすめします。
※Amazonなど各書店・ネット書店でも扱われます。ネット書店経由での発送は6月中旬からになります。

初公開 ホットワックス・マイナーテクニック Hot Wax Minor Technics 島崎憲司郎+山田二郎 

フライの雑誌-第122号|特集◉はじめてのフライフィッシング1 First Fly Fishing 楽しい底なし沼のほとりへご案内します|初公開 ホットワックス・マイナーテクニック Hot Wax Minor Technics 島崎憲司郎+山田二郎 表紙:斉藤ユキオ

『身近で楽しい! オイカワ/カワムツのフライフィッシング ハンドブック 増補第二版』好評です。初版はまさかの即完売でした。

単行本新刊
文壇に異色の新星!
「そのとんでもない才筆をすこしでも多くの人に知ってほしい。打ちのめされてほしい。」(荻原魚雷)
『黄色いやづ 真柄慎一短編集』
真柄慎一 =著

装画 いましろたかし
解説 荻原魚雷

ムーン・ベアも月を見ている クマを知る、クマから学ぶ 現代クマ学最前線」 ※ムーン・ベアとはツキノワグマのことです

フライの雑誌-第121号 特集◎北海道 最高のフライフィッシング|121号の連載記事で人気ナンバーワン。夢を挟むタイイングバイス フライオタクの自由研究2 大木孝威(2020年12月5日発行)

版元ドットコムさんの〈読売新聞の書評一覧〉に『黄色いやづ 真柄慎一短編集』が載っている。もう本当にありがたいです。

真柄慎一さんのデビュー作 朝日のあたる川 赤貧にっぽん釣りの旅二万三千キロ
(2010)

島崎憲司郎さんの『水生昆虫アルバム A FLY FISHER’S VIEW』は各所で絶賛されてきた超ロングセラーの古典です。このところ突出して出荷数が伸びています。

水生昆虫アルバム A FLY FISHER’S VIEW

春はガガンボ号 ガガンボは裏切らない。 頼れる一本の効きどこ、使いどこ 

『フライの雑誌』第120号(2020年7月20日発行) 特集◎大物ねらい 人は〈大物〉を釣るのではない。〈大物〉に選ばれるのだ。|特集2 地元新発見! The new discoveries around your home

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2020年12月発売・第121号(北海道特集)から直送 [フライの雑誌-直送便]

 『フライの雑誌』の新しい号が出るごとにお手元へ直送します。差し込みの読者ハガキ(料金受け取り人払い)、お電話(042-843-0667)、ファクス(042-843-0668)、インターネットで受け付けます。

桜鱒の棲む川 ─サクラマスよ、故郷の川をのぼれ! 水口憲哉(著)
ISBN978-4-939003-39-4
本体 1,714円

フライの雑誌-第118号|フライの雑誌 118(2019秋冬号): 特集◎シマザキ・マシュマロ・スタイル とにかく釣れるシンプルフライ|使いやすく、よく釣れることで人気を集めているフライデザイン〈マシュマロ・スタイル〉。実績ある全国のマシュマロフライが大集合。フライパターンと釣り方、タイイングを徹底解説。新作シマザキフライも初公開。永久保存版。|島崎憲司郎|備前 貢|水口憲哉|中馬達雄|牧 浩之|荻原魚雷|樋口明雄

フライの雑誌-第116号 小さいフライとその釣り|主要〈小さいフック〉原寸大カタログ|本音座談会